『ようこそ実力至上主義の教室へ』通称『よう実』2年生編4巻、ネタバレ感想・考察記事です。
よう実2年生編4巻試し読み|コミックシーモア無人島サバイバル後半戦が描かれる今巻。
多大な報酬を得られる勝者はどのグループか?!だけではなく、告白イベントや一年生の綾小路襲撃、月城との決闘、高円寺の快進撃など見どころ盛沢山でした!
GPS機能付き腕時計を壊しまくって、みんなが好きかってしまくる回
以下図解やイラストを交えて2年生編4巻をまとめています。ネタバレ注意です。
天沢一夏は何者?ホワイトルーム生
今回の独白は1-A天沢一夏。
前巻で櫛田に見せた異常性からなんとなく察するところはありましたが、彼女はホワイトルーム生でした。
- 体外受精児
- 両親の顔を見たことがない
- けれど両親はきわめて優秀だと聞かされている
といった、普通じゃない育ち方をしてきています。
あれ?元々優秀な遺伝子なの?
ホワイトルームの理念は「環境によって」優秀に育て上げることだよね?
このあたりは少し天沢も疑問を抱いているようですが、WRの実験の一つだろうと予測しています。
WRで生き残ってきた優秀な天沢。
しかし一方で、「WRに閉じ込められて一生を送るのは嫌」だという自我を持っていました。
そしてWRの最高傑作だと謳われる綾小路への感情は「崇拝」。
ですが現状綾小路の味方をしたいと思いつつも、「もっと付き合いの長い誰か」を優先しているようです。
ホワイトルーム生はもう一人いる……ということです。
天沢の行動理由
さて、前巻ラストの挿絵、棒を持って綾小路の背後にいたのは天沢でした。
しかし棒で襲うことはせず、雨の中明るい調子で綾小路に話しかけてきた天沢。
七瀬もいる前で、自分がホワイトルーム生だということを自ら暴露します。
しかしその後何をするわけでもなく、大人しく引き下がります。
前巻で分かっている通り、天沢の行動は単純に櫛田……ひいては八神を止めるためのものでした。
高円寺の快進撃の行方
単独で南雲グループの得点に迫る高円寺。
10日目の時点でも2位で、(全14日試験)これは三年に確かな焦りを生ませています。
今まで真剣に試験受けてないこともあって、マークが甘かった!
そこで桐山が「フリーグループ」を使用。
要するにこれは3年各クラスから集められた「他学年妨害グループ」です。
おそらく南雲は綾小路のことも想定して作っていました。
しかし超ショートスリーパーという特殊スペックも相まって、体力は尽きず高円寺包囲網は抜かれ……
桐山たちは当たり屋的なことまでやってましたがダメでした……
南雲が綾小路と揉めたこともあり、無人島試験1位に単独で躍り出ました。
これにて、堀北と約束した高円寺の「卒業までフリーダム」が決定されました。
関連記事:よう実2年生編2巻【ネタバレ感想】#高円寺の勝利宣言
1年生VS2年生
13日目。
1-C椿桜子が綾小路に対して、一年生を巻き込んで大がかりな仕掛けを打ちました。
2巻で綾小路退学で2000万PP試験、もう参加しないって言ってたじゃん!!
関連記事:よう実2年生編2巻【ネタバレ感想】#椿・宇都宮からの協力依頼
しかしこの目的は、綾小路と『同学年の下位グループ救済』の二つがあります。
むしろ後者が本命。
要するに、上級生の単独グループを5つリタイアさせてしまえば、1年生から他学年にCPが渡るのを阻止できます。
2・3年に喧嘩を売る攻めの戦略!
しかし具体的にやることと言えば、1人で動いている上級生を多くで囲み、暴力でダウンさせること。
一件無茶な作戦に思われますが……
- 協力者には綾小路退学時の報酬から成功報酬として一人50万PPを進呈
- 失敗時には自分も退学する覚悟
- 宝泉の参加も取り付ける
ことで、実現させてしまいます。
椿VS坂柳
トランシーバーで包囲網に指示を出す椿。
複数のグループに囲い込まれた綾小路ですが、事前に七瀬からのリークがあったため、受けていたGPSサーチを駆使して接触を避けます。
椿の包囲網に対応するのは、綾小路がトランシーバーで現状を相談していた坂柳でした。
坂柳が包囲網グループを足止めし、綾小路を抜けさせてくれます。
2年下位救出作戦の延長戦!
とはいえ、坂柳から綾小路への『貸し』となります
しかし椿の隠し玉は、GPSを故障させて単独で綾小路に近づく宝泉でした。
宝泉VS龍園
1巻でやり合って以来、綾小路との再戦を望んでいた宝泉。
関連記事:よう実2年生編1巻ネタバレ感想。ホワイトルーム生入学!数学満点!?
学校の目が届かない無人島は格好の場所でした。
しかしそれを阻止したのは、同じくGPS腕時計を壊して待機していた龍園。
この試験、腕時計壊しすぎでは??
龍園は坂柳から報酬を受け取って、この一件に参加しました。
しばし楽しそうに()喧嘩しあう龍園と宝泉。
ここで宝泉から1巻の件(ナイフを綾小路に刺した件)も、龍園に知らされました。
精神面では負けていないものの、単純な腕っぷしなら宝泉が上。
ところが、龍園の警告アラートが鳴り始めたところで、またしても腕時計を壊した石崎&アルベルトが宝泉の背後から襲い掛かりーーー……。
数の暴力にて、龍園が勝利しました。
しかし流石にボコボコで見咎められる+警告アラートが鳴ったため龍園もリタイア。
喧嘩両成敗の形となりましたが、これを受けて椿は作戦を停止して引き下がりました。
一之瀬が綾小路に告白!
前巻で月城の不穏な呟きを聞いてしまった一之瀬。
綾小路の危機となっては居ても立っても居られなかったようで……
グループが上位に食い込んでいるにも関わらず、4時間以上かけて単独で綾小路に会いに来ます。
一之瀬は月城の「I2で葬り去る」という言葉を綾小路にリーク。
「話すとクラスメイトを退学にする」と脅しを受けていたものの、それでも綾小路を取りました。
そして、思わず恋心も漏れてしまいます。
「私は、私は綾小路くんのことが、好きだからっ……!」
うっかり口にでて自分で混乱している一之瀬に、一先ずお礼だけを告げた綾小路。
さすがにこの状況で振って絶望させると、悪すぎるもんね……
返事は次巻に持ち越しです。
南雲の意識を刈り取る綾小路
月城の元に向かう途中、南雲が立ちはだかりました。
南雲は綾小路への好奇心のみでGPSサーチをし、単独でやってきました。
どうしてもやり合いたい南雲と、相手をしたくない綾小路。そもそも急いでいます。
綾小路は南雲の胸元を押して転ばせ、ありったけの殺気をこめて見下しますが、それでも南雲は引きません。
綾小路は強硬手段とばかりに鳩尾に拳を叩き込みーーー
南雲の意識を刈り取りました。
流石に可愛そうだよ
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堀北への達筆メモ
さらにI2に向かった人物がもう一人ーーなんと、堀北でした。
堀北は、テントに忍ばされていた『正午』『K・A』『退学』『I2』という達筆なメモを見て、指定エリアを捨てて向かっていました。
正午に綾小路清隆が、I2で退学させられる…だね。誰からだろ?
ところがこれを止めたのが天沢でした。
堀北をI2に行かす気はないらしく、堀北を追ってきた伊吹共々、腕っぷしで引き留めようとします。
メモを書いた人➡堀北をI2に行かせたい
天沢➡堀北をI2に行かせたくない
だから、別人物だね
ホワイトルーム生である天沢。
単純な格闘技で堀北が勝てるわけもなく、堀北は土壇場で伊吹とグループ合流。
共闘することにしました。
途中、スタミナ切れを起こしてきた天沢。
堀北は、天沢が強烈な痣のような、仕置きのような打撲傷を負っていることに気づきます。
決着がつく前に綾小路側のいざこざが終わったようで、天沢に連絡が入り、天沢はあっさりと去っていきました。
堀北からすると腑に落ちない状態で、格闘は終わりを告げます。
鬼龍院とVS月城戦
I2で綾小路を待っていたのは、月城と1-Dクラス担任・司馬先生でした。
綾小路は司馬先生と接点がなかったため「天沢の監視役なのでは?」と見ています。
天沢への仕置きも、司馬がやったことかもしれません
綾小路をホワイトルームに強制送還させるため、始まる2対1での戦闘。
そこに入ってきたのが、鬼龍院楓花でした。
鬼龍院は、綾小路が1年生から挟み撃ちされている件に気付き、逃げられないよう腕時計を壊して会いに来ました。
傍から見ると綾小路が可愛そうな状況なので、加勢してくれるとか。
しかし鬼龍院に戦闘経験はありません。
案の定鬼龍院は司馬に拘束され、月城はスタンガンまで持ち出しましたが……
ここでなんと、小型船にて真嶋先生と茶柱先生が!
綾小路は、坂柳に借りたトランシーバーで「2年Aクラスと2年Dクラスの生徒がI2で倒れている」と、あらかじめ通報していました。
- 「緊急時は生徒の担任が駆け付ける」から味方である茶柱・真嶋を呼び出せる通報内容にした
- 坂柳の協力を得て、実際に2年Aクラスと2年Dクラスの生徒の腕時計を一つずつ壊している
という念の入れようです。
味方の坂柳が頼もしすぎる!!
月城は天沢に「もうWRには戻れないから好きにしろ」的な言伝を残して去っていきました。
試験結果
14日間の無人島サバイバル。
試験結果をざっとまとめると、以下の通りです。
下位5グループは全部3年
退学となる下位5グループは、全て3年生のグループでした。
そして全員救済不可。計15名が退学という、過去一の退学者が出た結果となりました。
計画的なものではないため、動揺が走る3年生内。
綾小路が試験最終日に南雲を気絶させたことが、関係している可能性大です。
上位3グループ
無人島サバイバルの報酬をおさらいしておくと、以下の通りです。
そして、多大な報酬を得られる上位3グループは……
順位 | 学年とグループ | 点数 |
---|---|---|
1位 | 2年・高円寺 | 327点 |
2位 | 3年・南雲グループ | 325点 |
3位 | 2年・坂柳グループ メンバー:坂柳・一之瀬他 計7名 | 261点 |
ホントに一人で300CP稼いでしまった……!
僅差だからこそ、こちらも綾小路が南雲を気絶させたことは大きいでしょう。
南雲の指示があり混乱しなければ、南雲グループが高円寺グループを上回ることもあったかもしれません。
南雲を潰したことで、裏で二年に多大なる恩恵を与えた綾小路……
【伏線】龍園と坂柳の約束
今回、坂柳からの要請を受け、金を受け取って傭兵のようなことをした龍園。
上位入りも出来る結果を捨ててのことで、かなりの見返りがないとおかしな取引です
ところがその報酬は金だけではないようで……
「俺との約束を忘れるんじゃねえぜ?それと金もな」
「もちろんです龍園くん。時が来ればいつでも言ってきてください」
どうやら二人の間で、何かの約束が結ばれたようです。
ほかに現時点で分かっているのは
- いつ実現するかも分からない約束事
- 坂柳が言うには「龍園の首を絞めるようなもの」
ということ。
そしてこの約束が決行されるのは、2年生編12巻です▼
よう実2年生編12巻【ネタバレ感想考察】龍園・坂柳どっちが退学?最新刊
- 気になっているコミカライズ版に
- トモセシュンサク先生の画集に
- よう実原作の未購入巻に
- 1年生編ガイドブックに(電子書籍でも連動SSは読めます)
ぜひ使ってみてください!
まとめ
無人島サバイバルがラストまで描かれた『よう実2年生編4巻』。
最後に無人島での未回収伏線をまとめると……
- 綾小路は一之瀬に告白されて、返事をしていない
- 龍園クラスの木下・小宮を突き落とした犯人が判明していない
- 堀北に達筆メモを残した人物が分かっていない
- 龍園と坂柳の「約束」の内容が分かっていない
- 一方的に意識を刈り取られた南雲の反応がまだ不明
ということでした。
次巻以降での答え合わせが気になりすぎる……!
ありとあらゆるところに伏線が貼られている『よう実』。おそらく私が見逃しているものもありますので、是非読んでみてください!
よう実2年生編4巻試し読み|コミックシーモア
コメント
南雲雅「下位クラスの生徒など所詮捨て駒よ」
可哀そうだけど、ボスを頼り切ったツケとも言える気がする