よう実1年生編11.5巻、ネタバレ感想記事です。
1年生春休み。
全ての試験を終えてもまだ、終わっていないことがありました。
堀北学の卒業。軽井沢との関係……。2年生編に向けての心機一転巻。
11.5巻の出来事まとめ【日付順】
まずは今巻で起きた出来事を、時系列順にサクッとまとめてみましょう。
3/23
- 綾小路が坂柳理事長に連絡。特別試験での月城の不正について相談。味方になりそうな教師を紹介してもらう。
3/24
- 卒業式。堀北学が代表生徒で卒業(Aクラス卒業)。
- 謝恩会中、綾小路・真嶋先生・茶柱先生・坂柳有栖で密会。対月城の協力を取り付ける。
2/25
- 終業式。
3/26
- ひよりに龍園を制したことがバレており、特別試験で無茶した龍園への苦言を求められる。
3/30
- 一之瀬・堀北・綾小路で話し合い。一之瀬クラスと堀北クラスの協力関係を撤廃する。
- 堀北と次回の学力試験で勝負する約束をする。
- 敗北を予感し綾小路に「この先勝てると思うか?」と問いかける一之瀬に、一年後に言葉を返す約束をする。
3/31
- 堀北学旅立ちの日。綾小路と、髪を切ってきた堀北で見送る。
4/3
- 松下から尾行され、本気を出すように言われる。
- 月城と接触。入学するホワイトルーム生を当てるゲームを持ち掛けられる。
4/5か6くらい
- 軽井沢と付き合うことになる。
学の卒業・綾小路への言葉
この巻にて堀北学と橘茜は卒業です。
堀北鈴音とはここから2年間お別れになるわけですが……今、学が思うこととは?
兄と妹、涙の別れ
出立の日。約束の時間を過ぎて表れた鈴音。
バッサリと髪を切っての登場でした。
兄の好みだと思い髪を伸ばし始めた鈴音。
しかし依存を断ち切り、自分の道を進み始めます。
「もう、誰かの背中を追うのはコリゴリですから。私は私だけの道を探します」
鈴音を大切に思っていながら、「兄に追いつくこと」を目標にした鈴音に危機感を抱いて突き放した学。
自分を越えて欲しかったということを伝え、兄妹仲が良好なまま別れることができました。
また2年間会えない日々。鈴音は子供のように泣きじゃくりました。
南雲について
今まで学につっかかっていながら、良好な関係で卒業を見送った南雲。
卒業後に追いかける予定のようです。
そもそも2年と3年ではまともな勝負が成立せず、「認めるか認めないか」という精神論…ちょっと不完全燃焼かもね
クラスごとではなく、個人の実力が左右する仕組みに変化させようとする南雲。
南雲はAクラスで、Bクラスとの間には600ポイント以上の差。しかし下位クラスの救済の提言も南雲は行っています。
綾小路はそのやり方を見てみるつもりでした。
例えばB~Dクラス生徒のプライベートポイントを集めた上で、救済生徒を決めるギャンブルとか……
綾小路へ贈る言葉
学と橘の電話番号を教えて貰った綾小路。
卒業後何をするのか?それは綾小路の卒業後に持ち越しとなりました。
学は平穏を望んで実力を隠す綾小路に
「本当の自分を隠してでも、それは貫き通すことなのか?」
と問いかけます。
入学当初ならともかく、今改めて聞かれると迷う綾小路。
「3年間の中で周囲の記憶に残る存在になることだ」
綾小路はこの言葉を受け、具体的な行動を考えます。
それは生徒たちを育成し、成長させることにあるんじゃないだろうか。
成長させた生徒同士で競わせ、より高みを目指させる。
自分がその立場になることを想像すると……そう、ワクワクするとでも表現すればいいのだろうか。どこか楽しそうだなと思えてくる。
おぉ!?
しかし一方で心が休息に冷えていく綾小路。
平穏を求めていた自分は、やはり嘘だったのか?
オレは来年の今頃、まだこの学校に残り続けているのだろうかーーー
そんな言い知れぬ暗い闇がオレを包み込む。
どういう意味…?
これは綾小路が次代の「ホワイトルームの教育者」として求められていることに起因しています。
南雲が作った『より個人の実力主義』な学校で『優秀な生徒を育成する』
これは綾小路が将来的にホワイトルームで求められている事と同じです。
ホワイトルームを出ても同じことをやろうとしている綾小路。
何処に居ようと1年を過ぎても、本質が変わっていない自分に気付いています。
軽井沢と付き合う!?
9巻で平田と別れたことが公になった軽井沢。
今回なんと綾小路からの告白という形で、綾小路と付き合うことになります。
待ちに待った展開!!
ひよりを当て馬に使った綾小路。
「自分の他にも名前で呼ぶ女子がいる」ということで軽井沢の機嫌を下降させ、
- 告白のインパクトを上げる
- 「嫉妬してくれるか試した」と好きアピールする
という小細工を行います(笑)
これ……どうなの??
拗ねる軽井沢に告白し、
「付き合うか?」
「そういうことじゃない。オレとおまえで付き合うか?って聞いたんだ」略
「---つ、付き合ってあげる……わよ」
カップル成立。
ところがそれだけで終わらないのが綾小路です。
この瞬間、あるいはこの直前に心を震わせ、そして強く答えられる……そう思っていた。
懸命に応えようとする軽井沢に比べ、自分から告白したのに心が動いていない綾小路。
じゃあ何故告白したのか?
そして(人は)学習を好む生き物でもある。
ホワイトルームで学ぶことの出来なかったもの。
探求心に突き動かされる。
そして、その対象が恵であったことはもう1つの重要な意味を持つ。この恋愛が、軽井沢恵という人間の成長過程に必要になってくるからだ。
- 自分が「恋愛」を勉強するため
- 軽井沢の自立へのステップ
という何とも理性的な選択の結果でした。
堀北学の言葉で「じゃあ生徒たちを自分が成長させよう!」ってなってたけど、これが第一歩ってこと??
軽井沢を「使い終わったら捨てる教科書」と例えた綾小路。
軽井沢を抱きしめる自分が微笑んでいることを祈るも、実際の綾小路は真顔でした。
Gano el Romcom 😍 ya me lo habían dicho, pero como el volumen estaba medio sad, pensé que sería en otro, así que me cogió por sorpresa 😳
— 🌟Pèrez16🌟 (@Perez16EC) September 29, 2022
– Volumen 11.5 #ClassroomoftheElite #you_zitsu pic.twitter.com/U8tTGkIHvq
あああぁぁああぁぁ
一之瀬と1年後の約束
堀北は一之瀬にクラス同士の協力関係の撤廃について申し出、一之瀬は了承しました。
「私は来年度、Bクラス以上になることを確実な目標にしたいと思っている」
堀北の「2年生中に追い抜く」発言に、一之瀬は動揺します。
前回の特別試験で龍園にしてやられた一之瀬。
しかしそれでも、龍園の「下剤を盛る」という100%アウトな戦略について「学校に申し出ない」という結論を出しました。
「次に活かす」と言うも、それは強がり。
帰り道。綾小路は頭を冷やすために大雨に濡れる一之瀬を見つけ、部屋に呼びます。
一之瀬の悩みは、他クラスのリーダーに比べて「自分が置いて行かれている」こと。
このままでこの先勝てるのか?
綾小路の意見を聞きたがる一之瀬ですが、今明確に出来ない綾小路は
「1年クラスメイトと共に突き進んで欲しい。その上で来年の今日会って、言葉を送る」
と返します。
3月30日です。伏線回収は2年生編12.5巻!
一之瀬の震えを髪、頬、唇に触れて一之瀬の止めた綾小路。
「不思議な……不思議な人だね……綾小路くんって……」
「そうかもな」
「ただ1年後の一之瀬に会いたい」
その綾小路の言葉が希望になった一之瀬は、ただ突き進むことを決めました。
しかし綾小路は不穏な独白を残します。
だが……もし没落してしまうようなら、その時の『介錯』はオレがする。
介錯とは…
切腹する人のそばに付き添っていて、その人が刀を腹に突き刺すと同時に、その首を斬って死を助けてやること。また、その人。
出典:デジタル大辞泉
頑張って一之瀬…!!
堀北と勝負の約束
一之瀬の前で堀北を試した綾小路。
堀北は全く知らない話にも「今触れるべきではない話」と判断し、綾小路の意図をくみ取ります。
カッコいいような…イラっとするような……
堀北は綾小路に「これからは全力で取り組んで欲しい」と言います。
それに対し綾小路は「いきなり全力でやると妙なウワサがたつから避けたい」と
今までに無い程前向きに答えます。
しかし堀北にとっては綾小路の発言が疑問でした。
坂柳に負けたところを特別試験▼で見ている堀北は、そこまでいう事??という感じでした。
よう実11巻ネタバレ感想と考察。坂柳とチェス勝負!星之宮にも注目
「悪いが堀北、現状は同学年で相手になるヤツはいないと思ってる」
この発言を受け、堀北は綾小路の実力を試すため、自らと勝負することを提案します。
ということで、
- 次回の筆記試験で1種目だけ対決する
- 対決科目は試験直前に綾小路に伝える
- 綾小路が勝てば堀北が生徒会入り
- 堀北が勝てば今後は全力を出す
ということになりました。
勝負はこちら▼
よう実2年生編1巻ネタバレ感想。ホワイトルーム生入学!数学満点!?
また、堀北の成長を受け櫛田への対処も丸投げする綾小路。
堀北が困難に立ち向かう様子を見てみたいと感じています。
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ひより・龍園との関係
「龍園くんを変えたのは綾小路くんですか?」
持ち前の観察眼と推理によって、「龍園を変えたのは綾小路」だと見抜いたひより。
読書友達である綾小路に対し、覚悟を持ってこの話を持ち掛けます。
「踏み込まなければ、これ以上の進展もないと思ったんです」
相談したいのは前回の特別試験のこと。
基本的に龍園のアクドイやり方を認めるひよりですが、体調不良を促す真似はアウト。
しかしひよりからの助言を聞き入れる龍園ではない為、綾小路からの叱責を求めてきました。
綾小路はこれを受け
「龍園に、オレならもっと上手いやり方で安全に5勝以上出来た」
という言伝を頼みました。
言伝を受けて案の定噛みついてきた龍園。
特別試験の結果(綾小路の負け)にも触れますが
「一度俺を負かせたおまえが坂柳より下はない」
と綾小路への評価は揺らぎません。
「勝負する気が無かったか、どうにもならないアクシデントがあった」と予想し、正解を引き当てました。
熱い!!
堀北との差が…激しい……
ウォーミングアップに一之瀬と坂柳をつぶす気でいる龍園。とても楽しそうでした。
綾小路は龍園に対し自クラスについて
「あのクラスは来年の今頃、高い位置にいる。もしその時オレがいなくなっていたとしてもな」
という意味深な言葉を残します。
喧嘩依頼心を開いてる感が凄くある…
月城の話とホワイトルーム生入学
月城の声が気になる #よう実3期 pic.twitter.com/Dmt8B1G2cd
— @よう実 (@Lay_youzitsu) January 7, 2024
今回月城と10分ほどの長話をする機会がありました。
この男の狙いは何なのか?虚偽が含まれていると想定しつつまとめてみます。
綾小路のことなどどうでもよいと言いながら、綾小路の父に逆らえば「私の住む世界では生きていけない」ため、指示に従っている月城。
政治と関連する裏の世界かな?
ホワイトルームでは既に綾小路と同等かそれ以上の生徒が誕生しているが、綾小路父は息子を連れ戻したいそうです。
彼はあなたが手本となり、大勢を導ける存在だとじて止まないのです
やっぱ教育者として求められてるね
でも「綾小路と同等かそれ以上」は嘘じゃないかな…
ホワイトルームの事情も少し明らかになり、
- 約20年前創設
- 年齢が違えば一度も顔を合わせない
- 施設で育った子供の大半は心が壊れ、使い物にならない
- 綾小路は特に厳しい「魔の4期生」でたった一人、最後のカリキュラムまでクリア
月城はホワイトルームに対し
「馬鹿げていて、恐ろしいモノ」
という感想を持っています。
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綾小路は月城に「とあるゲーム」を持ち掛けられます。
それは、新入生として入る一人のホワイトルーム生を、4月中に当てられたら自分は身を引くというもの。
面白くなってきました…!
綾小路に不利が無いゲーム。ホワイトルーム生の刺客探しが始まります…!
松下が綾小路を尾行
今回は佐藤や篠原と仲の良い生徒、松下にも焦点が当たります。
松下はAクラスで卒業したら
海外の一流大学➡大使館勤め➡国連へ
という大きな展望を抱いています。
綾小路政治家ルートがあれば、将来かかわりがあるかも……
前回の特別試験で、綾小路がフラッシュ暗算の難問を正解したところを見た松下。
他にも
- 平田を立ち直らせたのでは?
- 軽井沢は綾小路に惹かれて平田と別れたのでは?
- 坂柳がプロテクトポイントを与えたのも偶然ではないのでは?
という疑念を抱いていました。
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「(自分と同じで)手を抜いているなら、本気を出してもらいたい」
綾小路を尾行した上で松下はそう告げます。
綾小路の「現状7・8割出してる」という発言にも納得しません。
これは、スペックを重視する軽井沢が、平田と別れて綾小路を特別視しているため
「平田以上の実力者では?」と見ていたからでした。
これに対し綾小路は
「好きだ松下。付き合ってほしい」
「はっーーー!?」
こんな風に軽井沢に告白し、恋愛的な意味で意識させたのだと誤魔化しました。
実演実演★(虚偽)
松下は納得しました。
- 気になっているコミカライズ版に
- トモセシュンサク先生の画集に
- よう実原作の未購入巻に
- 1年生編ガイドブックに(電子書籍でも連動SSは読めます)
ぜひ使ってみてください!
まとめ
※捏造漫画です
1年生編11.5巻は
- 堀北学の卒業(鈴音がショートヘアに!)
- 一之瀬と一年後の約束
- 軽井沢と交際スタート
- 堀北と次回の学力テストで勝負の約束
- ホワイトルーム生入学予告
が主なエピソードでした。
綾小路と軽井沢が付き合うのはいいことなのか悪いことなのか……
相思相愛ではないカップルをこの先応援できるのか……
複雑です
とはいえ綾小路がもっと目立ってくるのは楽しみな展開です。
「生徒たちの記憶に残る存在になれ」という学の言葉。これを受けて本来の綾小路……「平穏な日々を送る」という目標を一旦わきに置いた綾小路がどんな活躍をしてくれるのか?
見守っていきたいと思います。
コメント
めっちゃ面白かったです!最近よう実知って読み始めたのですが、やっぱり一周しただけじゃ気づかないところも多いと感じました..
アニメ勢とかは多分原作以上に理解力が求められるはずなのでこういった解説があるのは本当に助かります!!!
そう言っていただけると嬉しいです!
よう実は最初読んだ時「どういう意味?」ってなる箇所もありますよね。
最新刊まで読み進めてから読むと納得できるところも…
お役に立てて光栄です!