2年生編12.5巻にてついに破局した綾小路清隆と軽井沢恵。
この展開にファンとしては悲しいものがありますが、綾小路から散々予告があったこともあり、驚きは薄い印象です。
予定通りの別れっていうのも嫌な話だけど
この記事では今一度、綾小路と軽井沢の恋人関係について解説。
- そもそもなぜ付き合っていたのか?
- キスやその先など、2人はどこまで進んでいたのか?
- 結局綾小路は軽井沢を本当に好きだったのか?
- どのような経緯で別れたのか?
についてまとめていきます。
※最新刊までのネタバレが含まれますのでご注意ください。
綾小路と軽井沢の恋愛イベント一覧
綾小路と軽井沢の恋愛イベントをざっと表でまとめると、こんな感じです。
巻数 | イベント |
---|---|
1年生編4.5巻 | 船上の特別試験で同じチームに。 綾小路は軽井沢の弱みを握り手駒にする。 |
1年生編7巻 | 軽井沢が龍園に屋上に呼び出されて水攻めされるも、綾小路に助けられる。 |
1年生編7.5巻 | 7巻を経て、軽井沢が恋に落ちる。 |
1年生編11.5巻 | 綾小路が軽井沢に、付き合う事を提案する。 |
2年生編3巻 | 無人島でファーストキス |
2年生編5巻 | 交際発表 |
2年生編7巻 | 一線越え |
2年生編9巻 | 一之瀬との一件で喧嘩 |
2年生編9.5巻 | 仲直り |
2年生編12.5巻 | 別れる |
綾小路と軽井沢が付き合ったのは1年生編最終巻
綾小路と軽井沢が付き合い始めたのは1年生編11.5巻(1年生編の最終巻)。
春休みの出来事です。
虐められた過去を持ち、守ってもらう為に1年生の4月から平田と付き合っていた軽井沢。
しかし7.5巻の冬休みに綾小路に恋をして、その後別れています。
そして春休み。
綾小路はひよりと自分の仲をほのめかし、軽井沢が嫉妬するか確認してから、交際を提案します。
「付き合うか?」
「告白した」じゃなくて「交際を提案」なんだよなぁ……
テンパってはいながらも了承し、「自分も好きだ」ということを伝えた軽井沢。
綾小路は軽井沢を抱きしめましたがその顔は……
無表情でした。
ファーストキスは2年生編3巻
二人のファーストキスは2年生編3巻。
無人島サバイバルの特別試験中での出来事でした。
チームが違いながらも、偶然出くわした綾小路と軽井沢。
ひっそりと密会しますが、この時軽井沢は綾小路が七瀬と二人で行動していることに思う所がありました。
彼氏が他の女子と、ずっと2人でいるわけだからね…
しかしそんな不安を、綾小路はキスで封じ込めます。
これが手っ取り早い方法だという打算的な綾小路の思考に、ときめききれない展開でした。
交際を公表するのは2年生編5巻
春休みから付き合っていた二人ですが、クラスメイト達に付き合っていることを公表したのは2年生編5巻。
2学期初めの出来事でした。
全員いるクラス内で
「清隆。お昼ご飯、行こうよ」
と綾小路に声をかけた軽井沢。
「彼女のあたしが最優先」発言で、綾小路と付き合っていることを周知しました。
何も知らないクラスメイトからすれば、綾小路を軽井沢が名前で呼んでいる事すら衝撃です!
質問攻めを受ける軽井沢。
波瑠加から追及を受ける綾小路。
二人の交際は話題をかっさらいました。
一線を超えたのは2年生編7巻
綾小路の誕生日が近づく10月……2年生編6巻では(表面的)かなりラブラブな二人が見られます。
腕を組んで歩く二人。
「あたしもう何も清隆に隠してることない。全部全部、清隆に知ってもらった。お父さんやお母さん以上に大切な存在が出来るなんて思ってもみなかったな」
と、幸せそうな軽井沢。
一見、「一線超えたのではないか?」と思われる発言ですが、
おそらくこの「隠してることない」は「虐めでつけられた体の傷」を見て貰った……ということだと思われます。
本番は2年生編7巻。
どこか横顔が頼もしく見える恵。たった半日でこうも変わるものなのだろうか。
「痛くはなかったか?」
「……それ聞く?」
大人の階段を上ったらしい軽井沢。
この巻では中学での虐めを佐藤に話したことで親友になり、軽井沢は自信をつけました。
綾小路はこれを経て「リハビリに目途がついてきた」と考えています。
綾小路が水を差してくる……
綾小路の浮気疑惑で喧嘩する2年生編9巻
2年生編9巻でも、軽井沢は綾小路に試されています。
「休日に一之瀬と二人で会う」と、軽井沢にそれだけ伝えてろくに説明しない綾小路。
軽井沢は不安になって機嫌をそこね、綾小路は分かっていながらフォローしませんでした。
悪いのは綾小路
しかしこの一件は、結局2年生編9.5巻の「仲直り」で終息することになります。
いつまでも疎遠な状況を続けていても成長が見込めないため仕方がない。
一之瀬からのフォローもあり(本心はどうであれ)、綾小路との関係修復を望んで再び連絡を取り始めた軽井沢。
インフルエンザで会えないというアクシデントもありましたが……
年末には綾小路からのクリスマスプレゼントを受け取り、仲直りが叶いました。
しかし泣いて喜ぶ軽井沢を見ても、綾小路の心は微動だにせず。
恵でダメなら別の人間で試せばいい。
と不穏な言葉を残して、「軽井沢の依存体質を改善させること」に舵を切り始めます。
綾小路は軽井沢が好きだったのか?
綾小路は軽井沢が好きだったのか?
普通は好きだから付き合うものですが、綾小路の性格が性格なので……
そもそもなぜ付き合っていたのか?というところから、最終的にどうだったのか?を考えていきます。
綾小路が軽井沢と付き合った二つの理由
1年生編11.5巻で軽井沢に告白した綾小路。
しかしそれは好きだからではなく、
- 自分が恋愛を学習するため
- 軽井沢を成長(自立)させるため
という二つの理由があってのことでした。
「新しい知識やホワイトルームで学べなかったこと」への探求心が強い綾小路。
その探求心を満たす相手として選ばれたのが、
「付き合う事が相手の成長につながる」と踏んだ軽井沢でした。
身も心も受け入れていくれる存在で、軽井沢が自信をつけるっていうのは分かるけど…
分かるんだけど……
軽井沢を恋愛の教科書扱い
言わば、恵はオレにとって1冊の異性という名の教科書。
それを読み終えた時ーーそれは『役目』を終えることになる。
付き合い始めた時に、軽井沢を「教科書」に例えた綾小路。
つまり最初から「使い終わって捨てること」を想定した交際でした。
この時期が2年生が始まる前ーー…2学年の年度が始まる直前だったことも計算ずくでしょう。
交際提案したの綾小路だし……
そして教科書がいらなくなる年度終わり……2年生が始まる前に、綾小路は軽井沢を計画通り処分します。
綾小路の心情は?
オレの心は、恵と付き合う前から今の今まで、何も揺り動かされてはいない。
1年付き合っても綾小路の心は動いていません。
綾小路自身も自身に「未知なる感情」が芽生えて欲しいという考えはあったようですが……
別れを切り出した綾小路に、ためらいは微塵も感じられませんでした。
綾小路と軽井沢が別れたのは2年生編12.5巻
綾小路と軽井沢が別れたのは、2年生編最終巻である12.5巻「幻想」の章です。
付き合ったのも1年生編最終巻だったよね
綾小路が別れを切り出したのは、映画に行く約束をしていた3月30日。
この時期については
- 綾小路が軽井沢を「教科書」だと考えていたこと
- 「軽井沢の誕生日(3月8日)までは別れない」的な発言があったこと
- 軽井沢に春の映画に誘われて、「新学期に入っているとマズイ」的な反応をしたこと
➡関連:よう実2年生編11巻【ネタバレ感想と考察】交流会
から、かなり匂わされていました。
カラオケルームで別れ話
綾小路といつも通りの映画デートをした軽井沢。
しかしその後入ったカラオケで、いつの間にか空気が冷たくなり……
「別れよう」と切り出されます。
軽井沢は作り笑顔でそれを受け入れました。
これは驚き!
綾小路が一度も自分のことを好きになっていないと気づいていた軽井沢。
そして綾小路の二つの目的にも気づいていました。
だからこそ「軽井沢を自立させる」という目的、綾小路の期待に応える為、最後まで見栄を張った形でした。
理由を尋ねず、表向きの理由だけ整えた軽井沢。
「また……またね。……綾小路……くん……」
苗字呼びに戻して綾小路に応えた後、一人になったカラオケルームで泣き崩れました。
最上級の良い彼女でした。綾小路にはもったいない。
別れた後の二人は?
軽井沢が別れた後どうなるのか、立ち直って独り立ちできるのかは綾小路にもまだ分かっていません。
ただ、クラスの祝勝会を休むなど簡単には癒えない傷を負っており、友人たちの助けを借りている様子が見られます。
綾小路の部屋にあった軽井沢の荷物は、佐藤達が取りに来たよ
一方綾小路ですが、軽井沢と別れた夜一之瀬と一夜を過ごすなど、中々に顰蹙ものの行動を行っています。
そして新学期にはクラス移籍も。
軽井沢と別れたのは綾小路にとって身辺整理の一環でした。
「軽井沢の地位を落さない為、軽井沢からフった」ということにしたことも、クラス移動する綾小路にはあまりダメージにならないと言えるでしょう。
- 気になっているコミカライズ版に
- トモセシュンサク先生の画集に
- よう実原作の未購入巻に
- 1年生編ガイドブックに(電子書籍でも連動SSは読めます)
ぜひ使ってみてください!
まとめ
綾小路と軽井沢が別れるまでをまとめると……
- 1年生編最終巻で付き合って、2年生編最終巻で別れた。
- 綾小路が軽井沢と付き合った理由は、自分の探求心を満たし、かつ、軽井沢を自立させるため。
- 表向き彼氏と彼女としての関係は順調で進めるところまで進んだが、綾小路は軽井沢を「教科書」と表現していた。
- 別れた後すぐに綾小路はクラス移動した、
ということでした。
まぁ……別れてよかった気がします
改めてまとめてみると、主人公にあるまじき行動をとっている綾小路。
今後応援できる恋をしてくれる日がくるのでしょうか?望み薄ですが……
軽井沢には力強く生きていってほしいです。
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