2025年3月24日発売『ようこそ実力至上主義の教室へ』通称よう実3年生編1巻▼ネタバレ感想記事です。

今巻も電子書籍版は遅れて3月31日発売です。
遅れ理由の考察はこちら
前巻で綾小路がクラス移動し、動揺する堀北・龍園クラス。
そんな中開催される『全体、少数戦学力総合テスト』とは!?
綾小路は新クラスにクラスメイト、ひいてはリーダーとして認められるのかーー……
遂に三年生編スタートです!
以下、ネタバレありの感想・考察になります。
堀北クラスのクラス移動に対する反応

トッ、トッ、トッ、トッ、トッ、トッ、トッ───。
「そんなはずありません。何かの間違いです」
ようこそ実力至上主義の教室へ三年生編1より
綾小路がクラス移動したことを知り、絶望にくれて、体面も考えずに綾小路を問いただしに行った堀北。
冷たくあしらわれて混乱し、試験説明でさえ頭に入ってこない程の落ち込みよう。

なので試験戦略を今回は平田が担いました
しかし軽井沢と接触し、付き合った本当の経緯などを聞かされ……
「自分が何も綾小路のことを理解していなかった」ということを受け止められた堀北。
綾小路が抜けたショックから、1巻かけて立ち直りました。
他にも綾小路に期待していた松下・須藤は強くショックを受けていますが、
案外しっかりしていたのが平田。
平田は綾小路が前園を退学させたことや、軽井沢と別れたことなどから「何か」を感じ取っており、名前呼びを苗字呼びに戻していました。
そして冷静に「綾小路が自分本位な理由で移籍した」ということを確認し、堀北が立ち直りまでリーダー代理を務めました。
退学が絡まなければ、とても頼りになる人物です。
全体、少数戦学力総合テスト
今回は三年生初の特別試験『全体、少数戦学力総合テスト』も行われました。

綾小路をCクラスリーダーとして認めるのか?という実力を見る舞台です
- 堀北Aクラスvs一之瀬Dクラス
- 龍園Bクラスvs綾小路Cクラス
で争う学力テスト。
- 「全体戦」では全員が複数科目が混ざった試験を受け、トータル点数で競う(勝利クラスに2点)
- 「少数戦」では各クラス5名選び、順番を決めて1対1で点数を競う(勝利者に1点)
- 各クラス「ペナルティ合計100点」が与えられ、敵クラスの特定の人物に付与できる。
しかし参加メンバーが分かっていない状態で人物指定するため、空振りになる可能性がある。 - ペナルティはプライベートポイントで追加購入可能(1ペナ5万PP)
堀北AクラスVS一之瀬Dクラスの結果

堀北クラスVS一之瀬クラスは1対6で一之瀬クラスが勝利しました。
赤文字が勝利した人物・クラスです。
Aクラス選手 | 得点 (ペナルティ) | Dクラス 選手 | 得点 (ペナルティ) |
---|---|---|---|
須藤健 | 66点 | 姫野ユキ | 69点 |
王美雨 | 82点(-25点) | 神崎隆二 | 75点(-10点) |
幸村輝彦 | 84点(-25点) | 津辺仁美 | 77点(-10点) |
森寧々 | 69点 | 小橋夢 | 68点 |
高円寺六助 | 72点(-25点) | 別府良太 | 71点 |
全体 | 2633点 | 全体 | 2712点 |
これは綾小路が一之瀬クラスと同盟を組み、情報をリークしたから。
- 今回堀北の状態が良くないので、クラスの指揮をとるのは平田。
ならば王は力になりたいと立候補する可能性が高い - 幸村は自分ならペナルティをかけられても抑えられると立候補するかも
- 高円寺なら隙をつけると考えるかも
などという助言を、一之瀬は素直に受け入れました。
これで一之瀬クラスに+100クラスポイントです。
龍園BクラスVS綾小路Cクラスの結果

龍園クラスVS綾小路クラスは1対6で綾小路クラスが勝利しました。
赤文字が勝利した人物・クラスです。
Bクラス選手 | 得点 (ペナルティ) | Cクラス選手 | 得点 (ペナルティ) |
---|---|---|---|
石崎大地 | 40点 | 綾小路清隆 | 100点(-100点) |
藪莱々美 | 47点 | 島崎いっけい | 81点 |
伊吹澪 | 43点 | 福山しのぶ | 79点 |
近藤玲音 | 47点 | 真田康生 | 83点 |
木下美野里 | 50点 | 沢田恭美 | 80点 |
全体 | 2327点 | 全体 | 2880点 |
元々学力には大きな差があり勝てる見込みがなかった龍園ですが、
これは「綾小路がクラスに認められる」手伝いをしてしまったかのような結果でした。
- 龍園は綾小路が「龍園クラスから選抜される選手を当てないとクラスから認められない」という情報を掴む。
- わざと当てられないであろう学力の低い生徒を出す。
- しかしCクラスの生徒が本当に見たいと思っていたのは目先の条件に囚われない「綾小路の実力」であり、クラスメイト達はこの結果に納得した。
- 龍園が「綾小路のリーダー認め」を遅らせたかったことも知れ渡り、後押しとなった。

ちなみに龍園は綾小路の情報収集に新一年生を使っていましたが、一之瀬から情報が入っていました!
これで綾小路クラスに+100クラスポイントです。
綾小路と一之瀬の同盟

綾小路のCクラスと一之瀬のDクラスが勝ちあがっていく戦略…
それは大まかにはこちらで考察していた通り、完全な協力関係…「同盟」でした。
- 契約書のない、クラスが拮抗するまでの協力関係
(契約書を作らないことで柔軟により良い戦略に変えていく) - 直接対決となった場合は、下位のクラスに勝ちを譲る
- 情報を惜しまず互いのクラスに渡し、協力する
- 現在の所、綾小路は森下・橋本だけに知らせている

てっきりこの件を話したから綾小路がCクラスに受け入れられたのかなと思ったけど違うんだ…!?
感想と印象的なところについて

たった1巻でクラスのリーダーになり上がった綾小路。
残り一年という期間があるのでのんびりしているわけにはいきませんが、それにしても複数科目が混ざる教科で100点はかなりスタートダッシュを切ったと感じました。
今回、1年生編7巻と同じくらいに綾小路の手の上で転がされてしまった龍園は中々難しい状況ですね。
坂柳に言われた「一人では勝てない」という言葉も引っ掛かり、沈んでいます。

一度葛城を呼び止めようとして多分止めた…?っぽい描写が気になっています。
あそこで何か声をかけていたら、違った結果になったかも…?
そして綾小路ショックから立ち直りかけている堀北&軽井沢は結構エモかったです。

てっきり伊吹か櫛田のおかげで立ち直るのかなと思っていたので意外でした!
堀北は「そんなに落ち込む…!?」というほど消沈していましたが、そう言えば兄の学を追いかけて高育にくるなど、執着するとのめり込むタイプなのかもしれませんね。
あと、綾小路がきちんと「雪」を思い出してくれたのはホッとしました。
ちょっと遅くて椿を苛立たせたところはあると思いますが、結局高育を卒業しないと会いには行けないのでセーフでしょう。
他にも
- 気になる新キャラ・白石飛鳥
【よう実】白石飛鳥はどんな人物?「だからいい」とは? - 七瀬の正体(今だ月城と連絡をとっている、石上のこともマークしている)
【よう実】七瀬翼の好きな人をネタバレ。綾小路のことは好き? - 綾小路から櫛田への裏切り依頼
櫛田桔梗が綾小路に恋!?ボコボコ事件や退学勝負をネタバレ【よう実】
などは他記事でまとめています。
一之瀬は存在感をここ数巻放っていますが……最近どんどん嫌いに……難しいですね。
まとめ

よう実3年生編1巻についてまとめると……
- 綾小路は特別試験で実力を示し、Cクラスのリーダーについて認められた
- 龍園は完全敗北で沈み込んでいる
- 一之瀬と綾小路の同盟関係は潤滑に進められている
- 綾小路の移籍を堀北はかなり落ち込んでいたが、軽井沢と話して前向きになった
ということでした。
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