『ようこそ実力至上主義の教室へ』通称『よう実』2年生編3巻、ネタバレ感想・考察記事です。
よう実2年生編3巻試し読み|コミックシーモア2巻にわたる無人島サバイバルの特別試験が開始!
七瀬がべったりと綾小路に張り付く今回。
その中で「突き落としてリタイアさせる」という傷害事件も起き、無人島サバイバルは物騒な方向へ……?
軽井沢とのキスイベントも!
以下図解やイラストを交えて2年生編3巻をまとめています。ネタバレ注意です。
無人島サバイバル追加ルール
2週間にわたる無人島サバイバル。
基本ルールは前巻記事▼にてまとめていますが、
よう実2年生編2巻【ネタバレ感想】キス未遂や葛城のクラス移動も
新たに
- 時に課題に挑みながら指定ポイントを周り、ポイントを競い合う形式
であると発表されました。
詳しくは以下にまとめています。
基本の得点の集め方
指定エリアは基本は前の近場。
だけど、1日一回のランダム指定があります…
体力キツイし、スルーペナルティとの戦いです
また、指定エリア指示は12のテーブルに分けられているとか。
違うグループでも、毎回同じ場所を目指すグループが出る……ということですね。
『課題』とは?
移動と並行して、各所で『課題』も行われます。
内容は数学テストから釣りなどまで様々。
- 報酬は課題によって高い・低いがある
- ポイントだけではなく景品や参加賞が貰える課題もある。グループ最大人数解放もコレ。
- 「〇人以上のグループでないと参加できない」という課題もある
このあたりが注意事項です。
学校側の関与
月城理事長は、始まる前に驚くべきことを言いました。
それは「性的トラブルは厳しく罰するが、小競り合いはある程度容認します」ということ。
急に物騒な予感がしてきました。
そしてスマホは没収。
もしもの時は『警告アラート』『緊急アラート』が鳴る腕時計・タブレットが全員に配られます。
無人島試験開幕!
とうとう始まりました、無人島サバイバル!
開始当初のグループ数は157グループですが、グループ合流で数が減っていくことでしょう。
綾小路はスローペースでのスタートですが、まず行動を起こしてきたのが七瀬でした。
七瀬と一緒に動く綾小路
七瀬・宝泉・天沢グループの七瀬。
このグループは非効率的ですがそれぞれが単独行動のようで、しかも綾小路とテーブルが同じだと発覚しました。
そこで七瀬は、三度も遭遇した綾小路に同行を願い出ます。
課題も着順報酬も綾小路に譲るという申し出。
裏がありそうですが、綾小路は了承し、一緒に無人島生活することになりました。
一体七瀬の目的はなんなのか?
今巻にて明らかになったので後述します
三年全体は南雲の手に
課題・ビーチフラッグスにて、3-Bの桐島は、南雲の為に課題の席を一つ押さえていた様子でした。
綾小路が来たところで慌てて席を埋めたところを見ると、これは完全に談合です。
クラス競争の構図は関係なく、もはや三年生全体が南雲の手に落ちていると考えてよいでしょう。
【考察】高育の方針が変わった?星之宮の気になる発言
試験中にも関わらず、綾小路に絡んできた星之宮先生。
その中に少し気になる発言がありました。それがこちらです。
「……やっぱり去年からちょっと学校の方針変わったよね?」
星之宮先生曰く、綾小路のようなトンデモスペックがDクラスに混ざるようになった……これが異常なことだと言うのです。
確かに今までDクラスは卒業までずっとDクラスだったんだっけ……
この理由はなんなのでしょうか?学籍番号の件も綾小路の代から変でした。
「綾小路の代から」が偶然か作為的かは分かりませんが、確かに星之宮先生が言う通り、高育の方針変更が気になります。
軽井沢とファーストキス
3日目に軽井沢との初遭遇した綾小路。
Aクラスの「島崎いっけい」と「福山しのぶ」と同じグループの軽井沢は、問題なさそうでした。
森で示し合わせてしばしの逢引き。
綾小路は軽井沢に『何かの確認』を頼んでいましたが、そちらは特に動きはなかったとのことです。
七瀬と行動している綾小路に妬く軽井沢。
そんな軽井沢に、綾小路は唇を重ねました。
不意打ちのファーストキス。
混乱する軽井沢ですが、綾小路の頭の中は実に冷静でした。
七瀬と行動していることで頭の中が不安でいっぱいであるなら、それよりも強烈な記憶を植え付けてやるのが一番手っ取り早い。
浮気(じゃないけど)をキスで誤魔化す悪い男のようだ……
今巻の軽井沢の登場は、これだけになります。
小宮・木下突き落とし事件
今回の一番物騒な事件といえばコレ。
龍園クラスの小宮と木下が何者かに突き通された事件です。
4日目の早朝に緊急アラートが鳴り響き、近くにいた綾小路・七瀬・池グループが駆け付けました。
両名とも左足が下手をすれば折れており、試験は続行不可。
同じグループの堀北クラス・篠原のみが残る形ですが、篠原は一人で勝ち上がれる生徒ではありません。
そこで篠原を好きな池が奮い立ち、同グループ須藤・本堂の協力を経て、グループ合流を目指すことになりました。
篠原をめぐる恋の三角関係▼
犯人の手がかりは?
篠原は二人を突き落とす「誰か」の影を見ており、小宮・木下の証言からもこれは傷害事件です。
ですが駆け付けた茶柱・坂上先生によると、近くにGPS反応はなかったとか……
だからこそ、このままでは「事故」で片づけられてしまいます。
綾小路は茶柱先生に何か……おそらく「事故時にGPS時計が壊れていた生徒のマーク」を頼んでいますが、それはそれ。
現状で犯人は分かっていません。
ここで気になるのが、綾小路の独白です。
ホワイトルーム生なら、事故の怪我に見せる技術も持ち合わせているだろうしな。
WR怖い怖い
犯人はホワイトルーム生の可能性が高いということです。
関連記事:よう実0巻ネタバレ感想。ホワイトルームのカリキュラム内容とは?
綾小路の動き
篠原は自クラスの生徒。放置すれば自クラスから退学者が出かねない為、綾小路も指定エリアを無視して救出に動きます。
下位グループに落ちるとクラスポイントを奪われるのは、学年全体。
だからこそ綾小路は、2年全体に協力体制を求める為、スタート地点にいる坂柳の元へ向かっていましたが、
その前に、偶然龍園&葛城グループに遭遇します。
下位10位グループは発表されているものの、自クラスの小宮・木下がリタイアしたという情報は仕入れていなかった龍園。
綾小路の作戦に了承し、2年各クラスのリーダーに先に遭遇した場合には、作戦を伝えてくれるそうです。
同じく坂柳も了承。
これにて下位に沈んでいる2年のグループを、2年全体で安全なグループに吸収し、
他学年へのクラスポイント流出を防ぐための作戦が開始されました。
事故現場にいたのは天沢?
犯人かは定かではありませんが、小宮・木下が落ちた現場には誰かがいました。
- 小宮たちの状況を確認しに来たような女子の足跡
- 気配を消して小宮達が発見される状況を確認していた
- 天沢が追ってみると特徴的な髪色と髪型が見えた。
これはもう天沢でしょう。
しかし突き落とした犯人なら、現場に戻ってくることは正体を知られるリスク。
本当に犯人なのか?
それはまだ明らかになっていません。
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最新2年生編12.5巻▼
コミックシーモアで試し読み
暗躍する八神とそれを止めた天沢
今巻裏で綾小路を退学させるために動いたのが、1年Bクラスの八神でした。
真実に気づくとかなりヤバいことをしているので、まとめてみたいと思います。
八神に櫛田の過去を暴露させた椿
試験6日目。
元々約束していた1年生各クラスの代表が集まり、そこで八神による暴露が行われました。
お互いを警戒していた椿(Cクラス)と八神(Bクラス)。
椿は八神が「綾小路退学させれば2000PP試験」に興味ないふりをしているだけで、
実は参加しており、櫛田が綾小路退学になると考えている
というところまで察し、仔細を宇都宮を使って強引に吐かせます。
八神が吐いたのは櫛田の過去と、それを知った綾小路の行動について。
櫛田の隠したい黒歴史が、椿・宇都宮にも知られる形となりました。
櫛田に綾小路を尾行させる
しかし「椿たちへの暴露」は元々八神の思惑通りでした。
暴露したのは6日目ですが、5日目の時点で八神は櫛田に「椿たちに櫛田の過去をバラしてしまった」と告げていました。
計画的犯行だったと?
ちなみに実際に話したのは椿・宇都宮のみですが、この時点で八神は「宝泉」「高橋」を含む4人にバレたと、櫛田に話しています。
過去が広まり焦る櫛田。
そこに八神はつけこみます。
今、綾小路を退学させるベストタイミングだと。
七瀬が7日目に綾小路に暴力を仕掛けるという情報を得ていた八神は、櫛田に綾小路を尾行させ、
タブレットの録画機能で暴力時(綾小路が反撃する映像)を撮るように言い含みます。
この情報を、八神がどこから仕入れたのかが不明です
櫛田を止めた天沢
しかし八神の思惑通りに動く櫛田を止めたのは天沢。
櫛田と初対面の天沢ですが、ろくに説明もせず、容赦ないビンタで櫛田を怯えさせて引かせます。
ここの天沢、マジで怖いです……
当たり前のように櫛田の過去についても知っており、暴力と精神攻撃の大盤振る舞いでした。
櫛田を止めると言うことは、八神を止めるという事。
彼女はいったい何をしたいのでしょうか?
天沢も、どこから綾小路襲撃の情報を仕入れたのか不明です
七瀬は松雄栄一郎の幼馴染!?
今巻の独白は、前巻で月城理事長代理とのつながりが発覚した七瀬でした。
これが結構壮絶で、『古いアパートで、大切な人が首つり自殺しているのを発見した』……そんなしんどい過去が明かされます。
強く、優しく、努力家だった幼馴染・松雄栄一郎。
それは、綾小路の執事をしていた男の息子でした。
綾小路を綾小路父に黙って高育に入れたことで破滅させられ、失意の末に自殺した松雄。
そしてその息子である栄一郎も自殺し、その幼馴染が七瀬ーーー……。
そんな因果が明かされます。
思わず涙を零した七瀬▼
この話によると、七瀬はホワイトルーム生ではありません。
栄一郎が乗り移っていると自己暗示
しかし月城の手引きで綾小路への復讐の機会を与えられたとしても、七瀬は元々暴力的な人間ではありません。
(※勿論、本当の敵は綾小路の先にいる綾小路父)
その心を支えるのが『ボク』。
1巻最後でも、七瀬は自分をいつもの『私』ではなく『ボク』と呼んでいますね!
よう実2年生編1巻ネタバレ感想。ホワイトルーム生入学!数学満点!?
七瀬は栄一郎が自分に乗り移っている……そんな自己暗示をかけることで、綾小路に勝負(殴り合い)を挑みます。
七瀬を味方に引き込んだ綾小路
しかしハンデがあっても綾小路にはかなわず、「乗り移っている」のではなく「自己暗示」だと詰められて戦意を失った七瀬。
そもそも「綾小路清隆」に非は無く、逆恨みであることは七瀬自身にも分かっていました。
ただ、怒りと悲しみのやり場がなかっただけ……。
謝り自主退学を申し出る七瀬に、綾小路は
「自分(清隆)がこの学校にとどまることは、綾小路父への復讐になる」
……そんな理論で七瀬を自分の味方に取り込みました。
綾小路が差し出した手を、七瀬は握り返しました。
狡猾すぎるよ綾小路
次巻への伏線・疑問点
最後に触れなかった伏線や謎など、伏線についてもまとめておきます。
- 綾小路の協力者・真嶋先生からの情報では、予定より小型船が1隻多く準備されている(月城が何かを企んでいる?)
- 高円寺は現状2位。南雲グループが1位。
- 綾小路&七瀬に忍び寄る影(右手に木の棒)
- 7日目の朝、急に綾小路への態度が変化した七瀬。指示を出したのは月城なのか?
- 月城&司馬先生に鉢合わせて「綾小路を最終日にI2で葬り去る」「ホワイトルーム」というワードを聞いた一之瀬
かな~~り危ないところに足を突っ込んでしまった一之瀬どうする!?
- 気になっているコミカライズ版に
- トモセシュンサク先生の画集に
- よう実原作の未購入巻に
- 1年生編ガイドブックに(電子書籍でも連動SSは読めます)
ぜひ使ってみてください!
まとめ
よう実2年生編3巻の内容をまとめると……
- 無人島サバイバル試験前半戦が描かれる。
- 綾小路は七瀬を懐柔し、クラス下位層が退学しない為に動いた。
- 七瀬は松雄の息子の幼馴染だった。
- 八神が櫛田を使って綾小路を狙っており、それを天沢が止めた。
- 誰かが龍園クラスの小宮・木下を突き落とすという物騒な事件が起きている。
- 月城は何かを企んでいる。
ということでした。
色々な企みが交錯する前半戦でした!
次巻ではグループランキングも注目ですね。
一之瀬や橋本、高円寺の活躍など全然触れられなかった要素もありますので、是非読んでみてください↓
よう実2年生編3巻試し読み|コミックシーモア
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