『ようこそ実力至上主義の教室へ』通称『よう実』1年生編11巻のネタバレ感想記事です。
前回の『クラス内投票』を引きずったまま迎えた、一年生最後の特別試験。
ついに綾小路VS坂柳の直接対決です!
以下、ネタバレが含まれますのでご注意ください。
坂柳有栖の過去『ホワイトルーム見学』
今回の独白はAクラスのリーダー、坂柳です。
読者が待ちに待った過去、『ホワイトルーム見学』についても語られます。
ホワイトルームは人工的に天才を作るという実験施設。例外なく優秀な人間を育てることを目標としています。
「人道面で叩かれそう」など、子供らしくないことを言う有栖。
有栖は「環境に恵まれようと、学習者が優秀でなければ天才にはなれない」という持論を持っていました。
え~~っと…この時6歳です!
自分の考えに反発するホワイトルーム。
そんな中、ガラス越しにチェスで圧倒する『綾小路清隆』に視線と心を奪われます。
しかし愛情を与えられずに育った清隆を、坂柳父は不憫に思っています。
まだ実験段階のホワイトルーム。50年先100年先を見据えた戦いであるため、清隆たちは未来の子供たちのサンプルに過ぎません。
清隆は4期生だったね…
この施設に幽閉され、データを抽出され続けるだけの生涯。
有栖はこの悲しい実験に終止符を打つため、「天才は生まれた瞬間に決まるもの」だと証明することを決意。
そしてチェスを覚えることにしました。
綾小路父の情報
- 坂柳父が下手に出ていた
- 特別頭が良いわけではないが、誰よりも野心が強くて、諦めない不屈の闘志を持つ
- 「一時は国を動かそうとするほど」
政治家だったのは間違いないね
ホワイトルームをもっと詳しく▼
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クラス内投票の禍根
前巻で行われたクラス内投票▼
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非情とも言えるこの試験は巻が代わっても禍根を残しており、今巻でも触れられます。
月城に反発を覚える真嶋
実は教師側でも揉めていました。
1-A担任・真嶋先生は、月城理事長代行に理不尽さについて物申します。
退学者が出ていないからだすぞ!はひどいよねぇ
一方、この学校は歴史が浅い為、様々な事を試していくべきというのが月城の考えでした。
その一つが文化祭。
外界と遮断された高育ですが、月城は政界など人間に厳選して解放することを考えています。
綾小路パパがきちゃう!?
平田が立ち直るまで
堀北クラスで一番ダメージを引きずるのが、クラスのまとめ訳・平田洋介でした。
クラス内投票後も、みーちゃんだけは平田への声かけを続けていました。
しかし平田は強引に振り払い、みーちゃんを転ばせてしまいます。
「僕はもう、失うことを恐れていないんだ。これ以上つきまとうようなら……」
神経が逆撫でされ憤る平田。
おびえるみーちゃん。
そこに割り入ったのは高円寺でした。
「おっと、私のことは気にせず先ほどの続きをやってくれたまえよ。見ていてあげよう」
みーちゃんに手を差し伸べないのかと聞かれて「関係ない」と答える平田。
傷つくみーちゃんを、なんと高円寺は抱き上げます。
「しかし君がいらないというなら、私がいただくことにしようか」
急に始まる少女漫画……
パニックのみーちゃんに唖然とした平田。
とりあえず大事に至らずお開きになりました。
その後、綾小路は平田から半ば強引に過去を聞き出します。
虐めで幼馴染が自殺未遂した後、クラスを恐怖で支配したこと。
同時に笑顔を奪い、間違いだったのに今回また繰り返したこと。
平田を形成した価値観を知った上で綾小路は尋ねます。
山内が退学したのは誰の責任か?
「山内が退学したのは、おまえの責任だ平田」
暴論に驚く平田。確かに山内が退学したのは自業自得でした。
しかし誰かが退学になる試験で、生徒たちが身を守るために動くのは当たり前のこと。
それをリーダーである平田が制限したのなら……
「全員を助けるなんて幻想は本来、胸の内だけにしまっておくこと。それなら誰が退学になってしまっても平田を責めることは出来ない。だが、その気持ちを周囲に対して持ち続けるのなら、失敗したときにすべての責任を受ける。それだけの覚悟が必要だ」
平田を励ますみーちゃん達と違い、執拗に責める綾小路。
だからこそ受け入れいて涙をこぼす平田。
「おまえが何を願うのも自由だ。けど、それを願うのなら、せめて最後まで戦って、そして限界まで足掻く以外に方法はない。
その過程で退学者が出るのなら、それは甘んじて受け入れるしかない。それでも前に進み続けるしかない」
甘い考えに浸っていた平田に突き付ける現実。
弱音はクラスメイトが受け入れてくれるはずだと、綾小路は語ります。
「僕は……僕は……こんな僕が……みんなの前を、歩いてもいいのかな………」
「もう大丈夫だ。今のお前なら前を歩いても大丈夫だ」
これにて平田は復活。
翌日みーちゃんに謝り、クラスの為に尽力するいつもの平田に戻っていきました。
もっと詳しく▼
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特別試験『選抜種目試験』
3月8日。特別試験『選抜種目試験』の概要説明がありました。
事前に決めた1クラス対1クラスの試験です。(くじ引き勝利クラスが指名)
ルールと日程
各クラスは自由に10種目とルールを作成。そのうち5種目を本命として提出し、学校が選出した7種目で戦う。
※絶対に勝敗がつく、マイナー過ぎることのない種目であること
クラスで一人が『司令塔』となり、メイン参加はできないが全部の種目に介入できる存在となる。
負けクラスの司令塔は退学。
日程↓
8日 | 特別試験発表日。同日対決クラスの決定 |
15日 | 10種目の確定。対決クラスの10種目及びそのルールの発表 |
22日 | 選抜種目試験当日 |
24日 | 卒業式 |
25日 | 終業式 |
3月1日時点のクラスポイント↓
坂柳クラス | 1001ポイント |
一之瀬クラス | 640ポイント |
堀北クラス | 377ポイント |
龍園クラス | 318ポイント |
- 1種目につき30クラスポイントが『相手のクラス』から移動
- 勝利で学校側から100クラスポイント
7種目なので当日にどちらの種目が多く選ばれるかが、勝利の鍵!
対戦相手
司令塔が綾小路で「おまえの負ける姿は想像できない」と嬉しそうな茶柱先生。
司令塔は綾小路・金田・一之瀬・坂柳と、全員プロテクトポイントを得た生徒でした。
くじ引きに勝利した金田がBクラスとの対決を希望し、CクラスはAクラスと対戦することに。
ところがこれは綾小路の手回しでした。
クラス内投票で一之瀬と石崎&伊吹の綱渡しをした綾小路は、両方にAクラスとの対決を譲ってほしいと打診していました。
誰が当たりを引いても、Aクラスと対決は確定でした☆
坂柳からチェス勝負依頼
Aクラスの選んだ全10種目が発表されました。
『チェス』
必要人数1人 持ち時間1時間(切れ負け)
ルール・通常のチェスルールに準ずる。ただし41手目以降も持ち時間は増えない司令塔・任意のタイミングから持ち時間を使い最大30分間、指示を出すことが出来る
チェスだけが司令塔の関与が最大限。
綾小路は坂柳の「この種目で戦いたい」という強いメッセージを感じ取ります。
その日、堀北の部屋に呼ばれて手料理をご馳走された綾小路。
堀北学との接触により考え方が変化した綾小路は、堀北が試験プランを精査。
綾小路以外ルールを知らない為後回しにされているチェスを「堀北に戦ってほしい」と打診します。
堀北は了承し、夜中にネットを通じて練習することになりました。
龍園が司令塔として参加!
試験当日、集められた司令塔たち。
そこになんと、金田ではなく龍園が姿を見せました。
本日誕生日の龍園が一番かっこいい場面はここです。よう実の中でもトップクラスに好きなシーンで、ここで龍園推しになりました。 pic.twitter.com/2toFZ4KvQB
— こはく (@youkoso_kohaku) October 20, 2021
まさかの復活。司令塔としての参戦です!
元々の司令塔である金田が「病欠」なら、司令塔は代理者が行うこともできます。
(金田の試験参加は不可)
プロテクトポイントを所持しない龍園。「普通は引き受けない」という絶対の思い込みを利用しての精神攻撃でした。
「クク。ああ、手を抜いてやる。だから安心して立ち向かって来いよ」
背水の陣でも余裕そうな龍園に、一之瀬はかなり動揺しています。
ここまでにBクラスは、Dクラスから強い嫌がらせを受けていました。
余裕だと考えていた一之瀬に、一気に動揺が走ります。
不穏だね
試験開始
綾小路VS坂柳の監督はDクラス坂上先生とBクラス星之宮先生。
ワクワクが止められない坂柳。
「全力で向かってきてくださいね」
6戦目までの試験は下記のような結果になりました。
種目 | 勝利 | 参加人数 | |
1戦目 | バスケット | 綾小路クラス | 5人 |
2戦目 | タイピング | 〃 | 1人 |
3戦目 | 英語テスト | 坂柳クラス | 8人 |
4戦目 | 数学テスト | 〃 | 7人 |
5戦目 | フラッシュ暗算 | 〃 | 2人 |
6戦目 | 弓道 | 綾小路クラス | 2人 |
残り1種目までで25人参加かぁ…
40人クラスだから、やっぱり全員に出番があるわけじゃなかったね
Aクラス相手に3対3の好勝負を繰り広げたCクラス。
バランスよく両クラスから種目が選ばれ、自らのクラスが提出した種目は双方勝利するという結果になりました。
特筆すべきなのがフラッシュ暗算。
点灯した数字を瞬時に足し、合計数を答える種目ですが、
最終問題は3桁、15口、1・6秒の鬼難度。
一瞬、静まり返る周囲。
葛城も松下も、当然田宮もペンを持つことすら出来ず唖然と問題を見送る。
こんな難易度の問題を綾小路・坂柳・そして高円寺が正解しました。
天才がそろいすぎている…
龍園VS一之瀬
一方、龍園VS一之瀬。
一之瀬はクラスメイトが腹痛を訴えたことで、Bクラスが提出した種目を落として焦っています。
主力の体調不良に加え、前日にDクラスと一部の生徒が揉めたことも影響。
下剤と精神攻撃かぁ……アウト!
加えて龍園登場への動揺。
尚、下剤を盛った龍園はこのしらばっくれようです。
「トイレだか何だか知らないが、この時間を利用して作戦を練ることも出来るだろ。同時に生理現象なんておかしな話だ。どんな悪だくみをしてるんだ?一之瀬」
そして6戦目は『柔道』。
敵がアルベルトと知り、参加メンバーを選べない一之瀬……。
Dクラスが勝利しました。
注目すべきがここの判断を下した真嶋先生です。
「この種目Bクラスの不戦敗とする。そしてDクラスは4勝目、特別試験の勝利確定だ」
真嶋の優しさを含めた宣言により、(略)
司令塔がメンバーを選ばない際、本来ならばランダムで選出されるというルールですが、真嶋先生はBクラス生徒を思いやり「Dクラスの不戦勝」という判断を下しました。
龍園クラス5勝2敗の大金星!↓
種目 | 勝利 | 提出クラス | |
1戦目 | 不明 | Dクラス | Dクラス |
2戦目 | 不明 | Bクラス | Bクラス |
3戦目 | 化学テスト | Dクラス | Bクラス |
4戦目 | テスト | Bクラス | Bクラス |
5戦目 | 空手 | Dクラス | Dクラス |
6戦目 | 柔道 | Dクラス(不戦勝) | Dクラス |
7戦目 | 不明 | Dクラス | 不明 |
龍園復活の裏側
冬休みの綾小路との対決から、半ば謹慎のようにおとなしくしていた龍園。
今回何故返り咲きに至ったのか?
まず、石崎が土下座でお願いしたことが始まりでした。
「おまえらがこの試験で勝つには、Bクラス以外にない」
龍園が気まぐれにアドバイスしたことで、その後はひよりが活躍。
「龍園からのアドバイス」ということを伏せて、話し合いで勝負相手をBクラスに決定。龍園をカラオケルームに呼び出しました。
待ち合わせ3時間半後にやってきた龍園。
良く待ってたな……
待っただけのことはあり、龍園は思わぬことを言い出しました。
入学当初Bクラスに仲間割れさせようと仕掛け、一之瀬が何もしなかった話を持ち出し……
伏線回収だね!
Bクラスの最大の弱点は「リーダーの不在」であると語ります。
「一之瀬も神崎も、本来リーダー向きじゃない。リーダーを支える参謀タイプだ」
これは衝撃……
そして準備してきた「肉体を酷使する10種目」。
喧嘩自慢が多いDクラス。最も全員ではありませんが、勝ち抜き戦なら人数を節約して勝利できるという計算でした。
「そういうことだ。仮に10対10で柔道をやっても、アルベルト1人でこと足りる」
しかし行われるのは7戦。運が相手に偏ったらどうするのか?
そのために
- つけまわして携帯を盗み見る(相手の本命種目を特定する)
- 下剤を入れる
というアウトローな戦略を実行させました。
プロテクト無しでの司令塔。
この挑戦は龍園が自身に「綾小路と再戦したいか?」を問いかけるものでもありました。
結果全力で勝ちに行ったことで、まだこの学校で暴れたい欲が垣間見えました。
綾小路と坂柳のチェス勝負
ラスト7戦目には、綾小路・坂柳の希望通り『チェス』が選ばれました。
クライマックス!
橋本VS堀北で試合は始まります。
舌戦で精神攻撃も行ってくる橋本。
「俺は無人島の一件から、裏で暗躍してたのは綾小路じゃないかと思ってるんだ」
正解です
ですが堀北は動揺せずゲームを優位に進めていき……中盤を待たずに坂柳が参入することになりました。
この試合のシステムは、
司令塔がパソコンを使って指示、伝達まで10秒ほどタイムラグがあり、堀北や橋本に伝わる……という感じです。
坂柳参入により一気に形勢逆転され、綾小路も参入。
二人の試合を見た橋本・堀北は驚愕しました。
おいおい、おまえらどんな異次元の戦い方してんだよ・・・・!』モニターの向こうから、指示に従い一手を打つ橋本の声。
『私たちの戦いが、情けなく見えるわね・・・・・・」
『・・・・・・だな』
それは綾小路も同様でした。習ったプロ講師の誰よりも強い坂柳。
謎の長考を入れた坂柳が攻めてきます。
「ああ、なんと楽しい時間なんでしょうか。もう、ギャラリーへの気遣いもどうでもいい。私はただ、この一戦を人生で最高のモノにしたい。そう今強く願っています」
一方、綾小路が押し、坂柳が時間を消費する展開も。
『おいおい、おいおい!』
叫ぶ橋本。『坂柳!これでこっちの負けなのかよ!』
しかし残り時間が2分を切ったところで、坂柳は強力な一手を打ち出します。
『……待ってたぜ……お姫様!』
ピンチを察した堀北は、らしくなく、綾小路に語り掛けました。
『私は……私は負けを認めたくない……勝ちたいの……』
心の底からの叫び。
『今だって、必死に勝つための一手を考えて、考えて、考えてる』
堀北らしからぬ、感情に任せた叫び。
『でも、私には坂柳さんを越えるような一手を打つことは出来ない……そんなことが出来るのは、あなたしかいないの!』
オレは目を閉じる。
心に訴える堀北の叫び。
これを受けて綾小路が一手を打ち……
30秒程経った頃、堀北が動きます。
オレは一度、坂上先生と星之宮先生を見る。
2人もチェスの行方を見守るように、モニターに視線は釘付けだった。
しかし勝利したのは坂柳。
クイーンサクリファイスからの、チェックメイト。
Aクラスの勝利で幕を閉じました。
本当の勝敗
今回監督した星之宮先生は、綾小路を見て思うところがあった様子でした。
「先生は綾小路くんみたいな子嫌いじゃないけど、敵として見たら大っ嫌いかも」
勝負後、多目的室に月城理事長代行が姿を見せます。
月城の声が気になる #よう実3期 pic.twitter.com/Dmt8B1G2cd
— @よう実 (@Lay_youzitsu) January 7, 2024
「後処理がある」という先生たちを追い出し、数人の作業員を室内に入れる月城。
「政府へ試験データを送る方々」だそうで…
それを見た坂柳は、不信に思い始めます。
「……本当にあなたは、最善と考えて最後にあの一手を打ったのですか?」
そこで月城がネタばらし。
チェスの通信データを消した月城。
綾小路の最後の一手は、堀北にわたる前に改ざんされていました。
これは綾小路のプロテクトポイントをはがすため、
そして「綾小路を退学させろ」という指示に背いた坂柳の当てつけでもありました。
キーボードから打ち込み、堀北に伝達するまでにかかった時間は通常10秒なのに、綾小路の最後の一手は約30秒。
露骨だとバレる為、人員を使って怪しまれない程度の良い一手に変更しました。
「惨めでも勝利は勝利。喜んでは如何です?」
「……挑発がお上手ですね、理事長代行。しかしーーその代償は高くつきますよ?」
「代償が高くつくというのなら、今すぐ何かして見て下さいよ。さあ、早く」
執拗に坂柳を煽る月城。
坂柳はそれに答えず、綾小路に「続きからの再戦」をお願いします。
図書室にあるチェスで再戦した二人。
結果は綾小路の勝利でした。
1対1での勝負でなく、司令塔での争いとなった今回。その理由は
「本当は、1秒でも長く綾小路くんと一緒の空間にいたかったんです」
過去、綾小路のチェスを見てチェスを始めた過去も明かします。
しかし今後は綾小路と距離をとるつもりの坂柳。
「知りたくて仕方がない」「幼馴染のような心境」
大切にしているからこそ簡単に立ち入らず、価値を保ちたいとのことでした。
綾小路の手を包む坂柳。
「人は触れ合うことで温かさを知ることが出来る。それはとても大切なもの。人肌のぬくもりも、けして悪いものではありません。覚えておいてください」
「遅くなった、私からのメッセージです」
9年越しのメッセージ✨
軽井沢へ誕プレを渡した綾小路
3月8日は軽井沢の誕生日でした。
放課後、軽井沢を部屋に呼んだ綾小路は、(少しじらした後)誕生日プレゼントを渡しました。
「欲しかったのか?」
「べ、べべ別に?」
「別にというのなら、無理に渡す必要もないか」
「は、はぁ!? 1回渡すって決めたんなら、最後まで渡しなさいよね!」
ツンデレ軽井沢カワイイです
ホワイトデーのお返しも兼ねた、ハート型ネックレス。
「ハート形とか、さ!」
その部分が相当気に入らなかったのか、改めて強調される。
「ふう、ふうつ」
顔を真っ赤にさせながらの抗議を受け流石にオレもちょっとダメージを受ける。
ちょっと勘繰られるプレゼントですが、特に意味は無く、『楽観市場』のランキングを見て買った綾小路。正直に話してドン引かれました。
日中に部屋を訪ねることについては「問題ない」と言う綾小路。
二人の関係性を少しずつオープンにしている様子です。
次巻でも進展!↓
よう実11.5巻ネタバレ感想。1年生編最終巻!軽井沢と交際!?
綾小路にちょっかいをかける星之宮先生
登校中、星之宮先生に絡まれた綾小路。
寮は元々はルームシェアの形をとっていた話を聞きます。
茶柱先生と星之宮先生が同室だったってこと?
二人の学生時代の因縁と関係あるのかな?
新規ユーザー限定【70%OFF】
最新2年生編12.5巻▼
コミックシーモアで試し読み
香水をつけはじめた一之瀬
一之瀬が髪の毛を少しだけ触ると、シトラスの香りが。
綾小路と目を合わせず意識されている様子が見受けられます。
3月14日のホワイトデーにポストで出くわすと、
「あー……油断したぁ……」
何かを思い出したように、隣に立った一之瀬はくるくると髪の毛に人差し指を絡める。
と、動揺する様子が。やはり香水は綾小路を意識してのものです。
綾小路の『心境の変化』
登校中に堀北学と偶然出会い、綾小路は気になっていたこと尋ねます。
入学してすぐに鈴音を攻め立てていた学。
2年会っていない状況なのに、一見しただけで「成長してない」なんて分かるものなのか?
しかし学は「分かる」と答えます。
もっと笑顔を見せる子供だったのに、敬愛する兄を模倣してクールになった鈴音。
学が好きな食べ物、飲み物、果てには好きな色や服装のセンスまで依存してきたそうです。
えぇ~~~
だからこそ「変わったかが分かる判断基準」がある。
卒業式まであと10日もない現状。
ですが鈴音がもし兄依存を止め、自分自身に向き合えるようになれば
「あいつは俺を超え、そしておまえにとって無視できない存在になるだろう」
堀北学はそんなことを言います。
結構大きく出たよ!
その発言を受け、綾小路の脳裏にあることが過ります。
この学校でオレがやるべきこと。
いや、やりたいこと。それがふと見えた気がした。
おお!?
そして「自らの手で変えてみよう」と言い出します。
これには学も驚いた様子。
この出来事は、綾小路にとっても人生に大きく関与していく予感を秘めています。
- 気になっているコミカライズ版に
- トモセシュンサク先生の画集に
- よう実原作の未購入巻に
- 1年生編ガイドブックに(電子書籍でも連動SSは読めます)
ぜひ使ってみてください!
まとめ
内容をまとめると
- 勝利は坂柳のAクラス、龍園のDクラス
- 龍園が返り咲いた
- 平田が持ち直した
- チェスの本来の勝者は綾小路
- 坂柳はひたすら綾小路を思いやっている
坂柳は敵ですが綾小路への敬意が感じられ、エモい関係性だなと思います。
そしてあまりにも格好いい挿絵の龍園さん。
完全敗北してしまった一之瀬……
特別試験後のクラスポイント変異は次巻に持ち越しですが、二人の今後も気になるところです。
コメント
皮肉な事に葛城が(一年生編の中で)一番輝いていた巻でもある・・・
そうですね…
坂柳VSとなると結構頑張ってくれるけど、結果的に一人では敵わない葛城…
チェスにおける月城の介入、まるでここせ将棋(一度だけ相手の手を任意に選択できる変則将棋)みたいだ
ロボット「(坂柳に従って初の大活躍を果たした葛城に対して)自主退学すれば坂柳クラスにダメージを与えられたのに・・・」
葛城は律儀だから……