『ようこそ実力至上主義の教室へ』通称『よう実』2年生編5巻、ネタバレ感想・考察記事です。
波乱の無人島サバイバルが終わり、夏休みが終わり、今巻は2年生2学期初めから。
1年時の『クラス内投票』と似た試験、『満場一致特別試験』が行われます。
綾小路の怖さが見れたこの試験、悲しい結末とブラック櫛田に注目でした。
以下図解やイラストを交えて2年生編5巻をまとめています。ネタバレ注意です。
文化祭予告・綾小路がメイド喫茶店長に
今巻は「満場一致特別試験」ですが、2学期は10月に体育祭、11月に文化祭があります。
特に準備が大変な文化祭について、先に説明されました▼
心配なく王道な文化祭です
勝つためには一クラスに複数の出し物が必須。
プレゼン制をとって、一番最初に堀北のお眼鏡に叶ったのが
佐藤の発案に松下・みーちゃんの監修がついた形の『メイド喫茶』でした。
堀北に押し付けられ、綾小路は店長に抜擢されました。
綾小路×メイド喫茶似合わんな
軽井沢と付き合っている事を暴露
4月から交際していた綾小路と軽井沢。遂に交際を宣言しました……!
最初にバラしたのは成り行きで須藤。
しかしそこからバレなかったため、お昼休みに軽井沢が
「清隆、お昼ご飯、行こうよ」
と、クラス全員がいる前で話しかける形になりました。
クラス全員が耳を疑うの草……
目の前でそんなことを聞かされた、愛里のショックはいかほどのものでしょうか…
本当に今巻ご愁傷様です。
満場一致特別試験
今回のメインは9月17日実施の『満場一致特別試験』。
これは言ってみれば「賛成か反対でクラス全員を一致させるだけの試験」なので、前日の通達でした。
満場一致特別試験とは?
試験概要と試験の進め方はこんな感じです。
▼試験概要
失敗ペナルティだけが凄い……
▼試験の進め方
要するにクラス内で5つの課題の答えを統一させろ!ということですね
4つ目までの試験結果
5つの内4つ目までのお題についてはあっさり終わったので、結果のみ記載すると…
Q1.2年生学年末試験でどのクラスと戦う?
➡勝てば追加で50クラスポイント貰える一之瀬クラス
ちなみに龍園クラスは坂柳クラス(+100クラスポイント)を選んでると思われるので、学年末試験でガッツリ儲けてます…
よう実2年生編12巻【ネタバレ感想考察】龍園・坂柳どっちが退学?最新刊
Q2.11月下旬の修学旅行先は?
➡北海道
Q3.
①プライベートポイントが半年0円になる代わりに、ランダム生徒3名がプロテクトポイントを貰う
②プライベートポイントが半年半額になり、任意の1名がプロテクトポイントを貰う
➡②。プロテクトポイントは堀北に付与。
Q4.2学期末筆記試験で「難易度上昇」「ペナルティ増加」「報酬の減少」どれ?
➡ペナルティの増加
となりました。
退学者を出せばクラスポイントが貰える
4時間もの残り時間を残した最後のお題。これが今回の難局でした。
Q.クラスメイトが1人退学になる代わりに、クラスポイント100を得る
(満場一致になった場合、退学になる生徒を投票)
でもたったの100クラスポイントだよ?
通常なら全員「反対」でまとまりそうな問いですが、「賛成」したのが高円寺と櫛田でした。(匿名投票)
「自分の他にも賛成に投じている人がいる」と知り、すぐに名乗り出た高円寺。
賛成に投じた理由は「Q3でプライベートポイントが減ったので、クラスポイントを増やして小遣いを増やしたい」という分かりやすい欲求で、
堀北が「毎月1万プライベートポイントを実費で支払う」と交渉して合意。
しかしこの取引は結局無効になります。
櫛田が匿名で「賛成」し続けたせいで、賛成で合意させるしかなくなったからです。
八神に脅されていた櫛田
ルールが開示された直後の話し合いで、櫛田は「堀北にリーダーを務めて欲しい」と発言していました。
この時点で何かあるんだろうなぁ…ってわかるよね
これは八神からの指示。
八神が櫛田の過去を使って脅していました。
この際、八神と櫛田の初対面時(2年生編1巻)についても明かされます。
櫛田と八神がお互い知り合いのように話していたのは、両方アドリブでした。
マジで!?
櫛田は全く八神の事を知らず、しかし過去をバラされる可能性を考えて、話を合わせただけでした。
「警戒する気持ちは分かりますが、僕のことは特殊な立ち位置にいるゲストだと思ってください。ただ、そう。目的は綾小路先輩と遊ぶことなんです」
八神の口車に乗せられている感がある櫛田ですが、堀北・綾小路を退学させたい気持ちは本物。
脅しも受けて、今回勝負に出ます。
残り1時間「賛成」で可決
頑なに「賛成」に入れ続ける1票が櫛田だと察している堀北&綾小路。
全体への説得も功を成さず、綾小路は第12回投票で、時間切れを危惧して賛成に投じます。
櫛田の優先度は賛成>時間切れ>反対だけど、時間切れ-300クラスポイントだけは避けたいもんね
どうしても反対でまとめたかった堀北・平田ですが、ここで珍しく綾小路が発言。
賛成票で固めて、「賛成」に入れ続けた者を退学者に選ぼうと言いだします。
堀北が設けた最後のチャンスも空しく……クラスは賛成票でまとまり、残り一時間を残して「誰を退学させるか」の投票に移りました。
綾小路の櫛田つるし上げ
この状況になって泣きだした櫛田。
「言われるがままに賛成に投票してしまった後悔が消えない」
「リーダの堀北さんか、賛成票に促した綾小路が責任を取るべき」
などとのたまいます。
そこは「自分が退学する…!」じゃないんかい
綾小路の名前が出たことで、ガチギレしてくれる軽井沢はまさに聖ヒロインでした。
そして綾小路も自分の退学をかけ、ついに「賛成票を入れ続けているのは櫛田桔梗」だと名を出します。
静寂のクラス内。
櫛田本人でさえ本当に売られるとは思わなかったようで、あっけにとられていました。
綾小路VS櫛田
当然クラスの皆は信じない為、綾小路は櫛田の本性をさらしていきます。
- 中学時代の櫛田がクラスを壊滅させ、それを知る同中の堀北を退学させたがっていること
- 自分も知って巻き沿いをくらっていること
- クラス内投票で、自分は一度櫛田の標的になっていること
- 自分は櫛田に脅されて毎月プライベートポイントの半額を渡しており、その証拠の録音もあること
やっぱり最後の契約の録音、綾小路に有利なものだよねぇ
綾小路が暗記した録音を音読し始めたところで、櫛田は遂に本性を現しました。
「なんで裏切るんだよ!!!!敵対しないって約束だったの忘れたの!?」
勿論反撃しますが、それは証拠の無い話。
櫛田は自白し、中学の時のようにクラスの壊滅を試みます。
黒櫛田の暴露タイムです
しかしこのあたり▼を暴露したところで、櫛田を止めたのは堀北でした。
- 篠原がブスで、言い寄ってくる男子もブスなのを軽井沢・松下・森(特に森)たちが笑っていた
- みーちゃんは平田が好き
櫛田を残す決断をした堀北
堀北は阿鼻叫喚のクラス内を冷静に見つめ、なんと「櫛田を残す」という決断をしました。
まずは滑稽すぎる櫛田を糾弾。
綾小路も自分もバラしたりいないのに、何故自滅するのか…
「根本的な所で頭が致命的なまでに悪い」とこき下ろします。
しかし同時に、「嘘でも大多数に優しく演じられるのは凄い」とも。
「分からないものよね。あなたの全てを知って初めて大きな好感を抱いたんだもの」
本性を知っても何故か距離を詰める堀北に、櫛田は悔しさを感じながらも泣きじゃくります。
ですが退学者は出さねばなりません。
退学者は佐倉愛里
綾小路は、汚れ役を堀北から進んで引き受けました。
クラスでOAA最下位、「佐倉愛里」を退学させるべきだと綾小路は言います。
好きな人から「退学してくれ」と言われた愛里……
それに全力で反対するのは、愛里本人ではなく親友の波瑠加。
しかし波瑠加が自らの退学を名乗り出ても、綾小路は賛成しませんでした。
あくまで方針は「OAAに基づいて」です。
途中で明人が好きだったのが波瑠加だと判明するけど、それどころではない…
残り時間が10分を切った最後の投票。
投票を固辞して自らも退学しようとする波瑠加を、愛里は聞いたことのないような大声で叱ります。
「波瑠加ちゃんーーー!」
愛里の意志に、波瑠加は折れました。
結果は愛里の退学。
退学が決まった後、眼鏡をはずして髪を高い位置でくくり、綾小路に会いに来た愛里。
「波瑠加をお願い」と綾小路は託されました。
去った後涙していた愛里でしたが、綾小路がそれを見て感じたのは
「敗者はいつも手遅れになってから後悔する」ということ。
血も涙もないなこの主人公
試験結果は
- 堀北クラス+150CP
- 他クラス+50CP
ということで、堀北クラスは順位が上がったと思われます。
独白は茶柱佐枝
今回の独白は、高3終盤での満場一致特別試験を11年間引きずってきた茶柱先生です。
年齢が分かってしまった…
- Aと73クラスポイントの差で茶柱たちはBクラスだった
- 茶柱とクラスリーダーの男子生徒は試験前日から付き合い始めた
- その男子生徒が、賛成でまとまった後「自分が退学になる」と言った
- 茶柱はそれを許容できず、反対に投じ続けて時間切れ
- 星之宮はぶちギレ
- 彼とは自然消滅
ということでした。
どうすればよかったのか?と自問自答し続ける茶柱に、綾小路は一つの結論を下します。
それは投票時間で残時間を調整し、最後の投票で「反対にしか入れられない」状況を作るということ。
残り時間が少なければ、その後「誰を退学させるか」を選ばなければならない「賛成」には、賛成派であっても投票できません。
なるほど…!
「後悔しない選択を」と、試験中も生徒たちにエールを送った茶柱先生。
試験に向き合う生徒たちと、綾小路の結論を経て、止まっていた時間が動き出したようでした。
他クラスの試験結果
堀北クラス以外の、最終課題の結果はこんな感じです。
「クラスメイト一人が退学」という事を許すわけがない一之瀬クラス。
しかし思考停止でそう判断することに危機感を覚えていたのが、担任星之宮と神崎でした。
ですが神崎が議論をしようとしても、おかしな人を見る目で見られる始末……
一之瀬が神様の宗教みたいなクラスだなぁ
神崎は諦め、早々に反対で満場一致します。
「クラスメイト1人退学」に、初回から14票が集まった龍園クラス。
龍園が1年半かけて作った色が濃くでた形でした。
龍園としては退学者を出すのに「賛成」。
しかし希望者が多い「反対」で固めるように指示しました。
匿名だから、多い方に集めるのがセオリーだもんね
時任が最後まで龍園に反発し、龍園がこれに便乗して「賛成で集めて退学者の一騎打ちをしよう」と言い出した一幕もありましたが……
葛城が「最後まで残っていた時任以外の賛成票は、龍園が操っていただけ」だとネタ晴らし。
ひよりに隠し事が出来ないからメンバーからハブられた石崎……
反発しているのは自分一人だと知った時任は反対に票を入れ、龍園クラスはまとまりました。
葛城&ひよりが陰の立役者でした!
一番に試験を終えたのは坂柳クラス。
- 初回投票で票コントロール以外の全員が「反対」に入れたこと
- 余裕のある現状で退学者を出すとリーダーへの不信しか生まれないこと
から、早々に「反対」で満場一致しました。
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綾小路の不穏な行動
試験前、軽井沢と平田を呼び出し、影で堀北を支えるよう指示をだした綾小路。
「常にオレが動けるとは限らない。不足の事態にも備えておくべきだ」
さらに綾小路グループが崩壊したことについても「この方が好都合だったと思える日がくるかも」と零しています。
なんかクラスからいなくなることを想定してない?
一体何を考えているのでしょうか?
そして伏線と残っている坂柳理事長からの電話。
文化祭だけでなく、体育祭でも来賓があるけど参加どうする?ということですが……
綾小路はまだ返事をしていません。
- 気になっているコミカライズ版に
- トモセシュンサク先生の画集に
- よう実原作の未購入巻に
- 1年生編ガイドブックに(電子書籍でも連動SSは読めます)
ぜひ使ってみてください!
まとめ
よう実2年生編5巻をネタバレを含めてまとめると……
- 『満場一致特別試験』が描かれる
- 櫛田が八神に脅されて堀北・綾小路を退学に追い込もうとしたが失敗
- ブラック櫛田はクラス全員の知るところとなった
- 綾小路の容赦ないキャラも表ざたとなった
- 堀北が櫛田を守る決断をしたため、OAAで最下位の佐倉が退学
- クラスポイントは堀北クラスだけ多く得た形だが、今後のクラス内人間関係が不安
ということでした。
こんなんで体育祭・文化祭ができるのか!?ってとこだよね
酷い結果ながらも演じまくっている櫛田についての暴露は本当に楽しい……
ついつい何度も読み返してしまう巻です▼
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コメント
龍園クラス、時任の前に藪と諸藤が伊吹を退学にさせようとしてたね
賛成で集める前に言っちゃったらダメですよね
伊吹が学校自体に未練が無くても、敵が喜ぶと知って退学はできないですね
茶柱紗枝じゃなくて茶柱佐枝ですよ
あと、記事のタイトルにある「佐倉愛里退学!」も「新たな退学者発生!」みたいにぼかした方がいいと思います
誤字ありがとうございます!
そうですよね、タイトル「ああ、あの試験ね」というのが欲しくて迷ったんですよ…。
VS裏櫛田とかにするか、ちょっと考えますm(_ _”m)
堀北鈴音とかいう櫛田が好きすぎる人