『ようこそ実力至上主義の教室へ』通称『よう実』2年生編1巻ネタバレ感想記事です。
よう実2年生編1巻試し読み|コミックシーモア2年生編初巻。
ホワイトルーム生も入学してさらに殺伐とする新年度!
個性あふれる1年生たちの登場に目が離せません
今巻の内容要約
綾小路たちは二年生に進級。
秘密裏に綾小路を退学させようとするホワイトルーム生も入学してきました。
そんな中、1年生と2年生でペアを組む学力試験が行われます。
南雲発案で作成された、全生徒のスペックが数値化されたアプリ『OAA』を使いペアを組んでいきますが、
ルール上、ペアの相手が0点を取ると強制退学。
綾小路は絶対にホワイトルーム生と組むわけにはいきません。
ルール設定は月城代行でした
元々学力・資金力が高いAクラスに軍配が上がる試験。
堀北は勝負を捨て、1年Dクラスとクラスごとの将来を見据えた協力関係を狙います。
ところが1-Dのリーダー・宝泉は、中学時代龍園とも因縁がある不良。
「この試験は2年のみ退学の恐れがある」点を持ち出し、堀北を脅しかけてきます。
同じく1-D七瀬と宝泉の説得方法を模索しつつ、クラス内でも学力の低い生徒のペアを探す堀北。
そこに1-A天沢が声をかけてきます。
「料理ができる男が好き」という天沢は、「自分の舌を満足することができれば須藤とペアを組んでも良い」という変わった条件をだしてきました。
この料理テストを綾小路が受けることになり、1日後、買い出しからスタート。
見事合格し、天沢は須藤のペアとなりました。
一方、いくら交渉を重ねても堀北に対し大量のプライベートポイント(最終的に500万)を要求してくる宝泉。
そして堀北が受け入れないと知るや、暴力を仕掛けてきます。
須藤をボコボコにし、堀北にも手を出し、綾小路に対しては刃物を持ち出した宝泉。
そこで宝泉の狙いに気付いた綾小路は、宝泉が持つ「ペティナイフ」を自らの左手に突き刺します。
ヒェッ
このペティナイフは綾小路が料理テストで天沢に買わされたものでした。
軽井沢を使ってペティナイフの購入者が自分だけだと調べていた綾小路は、天沢・宝泉がグルであり、一連の流れが「綾小路の退学」を狙ったものであると気づきます。
案の定、「綾小路を退学させれば2000万」という特別試験が、一年生の一部の生徒内で開催されていました。(七瀬情報)
敵はホワイトルーム生だけじゃない…
綾小路は刺された件をここだけの話にするかわり、
- 金銭取引無しでの協力関係を受け入れること
- 宝泉は自分とペアを組むこと
この二つを宝泉に受け入れさせます。
宝泉とペアを組むのは、トータルでホワイトルーム生の可能性が低いことに加え、もしホワイトルーム生でも刺されたことを持ち出せば退学は逃れられると考えたからでした。
これにより、退学者無しの3位で堀北クラスは試験を終えることができました。
そしてもう一つ。
この試験で綾小路は堀北と「1科目のみ勝負する」という約束をしていたため、指定された数学で満点を取りました。
これにより
- 堀北が生徒会に入る
- 綾小路がクラスメイトから奇異の目で見られる
という状況になりますが、詳しくは次巻に保留。
月城理事長代行に呼ばれたため、綾小路はホワイトルーム生を見つけられなかった旨を伝えます。
「4月中に見破ったら手を引く」っていうゲームの結果だね…
引き続き不穏なまま学校生活が続きます。
尚、今回の試験で龍園クラスが一之瀬クラスを抜いてBクラスに浮上しました。
綾小路退学させれば2000万!?
七瀬により、一年生のごくわずかな生徒の間で
「綾小路退学させれば2000万プライベートポイントが貰える特別試験」
が開催されていることが明かされました。
学校側が主催という、堀北には到底理解が及ばない展開です。
しかし具体的に誰主催なのか?というところは口をつぐんだ七瀬。
理不尽だと思えど「敵クラスに2000万ゲットされるのはマズイ」という想いからの参加者もいると思われます。
七瀬・宝泉が知っていたことを考えると、各クラスに二人かな…?
今回は茶柱先生・真嶋先生の処置で騒ぎにならずに終わりましたが、綾小路にとってアウェーすぎる環境になりました。
ちなみに。
今年の一年生が最初から学校の仕組みを知らされる代わりに初月「800クラスポイント」だという事も、ここに関連すると思われます。
月城代行、綾小路退学にさせる為に学校のルールを変えたってことか…
ホワイトルーム生は誰?1年まとめ
今回判明しなかったホワイトルーム生の刺客。
この人物は月城により綾小路の学年156名の詳細データを頭に叩き込まれています。
機密すぎるデータ。
綾小路周辺人物の弱みを全部知られてるよ…
この刺客は
- 月城の「不用意に目立つな」という指示が不満
- 「綾小路を越えろ」と言われ続けてきた為、綾小路に対し『憎悪』を抱いている
- 故に「今回の試験で退学させろ」という指示に従わなかった
様子です。
ここから今回登場した1年生の特徴をまとめていきます。
宝泉和臣
本日も📚「ようこそ実力至上主義の教室へ」キャラクター紹介はじめます~📢
1年Dクラス
宝泉和臣くん!!ええ、1年生・・・?
柄が悪そううう、社会貢献性もE🤣🤣
高い学力と身体能力なのに、Dクラス所属なのはそういうことですね💦 pic.twitter.com/PSCLXkVkk6— 桜ヶ丘すず🌈(『よう実』『リゼロ』『でたらめちゃん』etc🌸担当編集Iさん宣伝アカウント) (@ike_edi) October 11, 2020
今巻1年生の中で一番派手に暴れた1-Dの実質リーダー、宝泉。
「俺に土下座するなら、ペアを組んでやってもいいんだぜ? 龍園パイセン」
「生僧と俺が組むのは人間限定だ。野生のゴリラと組むつもりはねえよ」
なんと龍園と地元が一緒で、(不良的な)ライバル関係でした。
ならばホワイトルーム生ではないのでは?と思いますが、龍園も会ったことはないため白とは言い切れない……微妙な存在です。
「今、ここで俺に服従してポイントを用意するなら、綾小路は殺さないでいてやるよ」
はったりをかましつつ、綾小路のナイフで自分の足を突き刺し、退学に追い込もうとした宝泉。
それを見破って自分から突き刺さりに来た綾小路は、一目置く先輩になったのではないでしょうか?
心躍ってました……
七瀬翼
宝泉と同じクラスの七瀬。
1-Dは多くが宝泉を恐れて指示に従っていましたが、
「私は暴力には絶対屈しませんから」
と、一人フェアな態度で宝泉と対話していました。
そして綾小路に対し、一番意味深な態度を向けてきた人物でもあります。
例えば綾小路が「暴力肯定派」と答えた時意味深に沈黙しますが、七瀬自身も肯定派。一体何を考えているのかが分かりません。
「私は綾小路先輩が邪悪で薄汚い人なのではないか、そう思っています」
確実に何かを知っている。
ですがホワイトルーム生の後輩だとするなら、この言葉は不自然です。
同じ環境で育ってきたわけだもんね…
突き刺さったナイフや飛び散った血液などにも、平然対応していたため、
過去に『暴力』関係で何か経験があるのでしょう。
「ボクには…..綾小路先輩がこの学校に相応しい人だとは思えなかったからです」ここで初めて七瀬は、憎悪のような感情をオレに対して向けてきた。
一人称が「私」から「ボク」に代わることとも関係がありそうです。
天沢一夏
宝泉の杜撰な計画をより現実的にした、今回の黒幕・1-A天沢。
綾小路からするとちょっと不自然なところは残ったものの、「綾小路にナイフを買わせて回収する」という無茶なシナリオを完遂しました。
宝泉が成功していたら、報酬を山分けしたのかな?
高1ながら小悪魔的に男を振り回す言動が板についていた天沢。
もしホワイトルーム生ならかなり頑張ったキャラづくりです。
ちなみに料理テストはトムヤムクン。
レシピについてはワイヤレスイヤホンでカンニング、綾小路はひたすら包丁技術磨いて乗り切りました。
また、秘密裏に綾小路の部屋に足を運んでいた軽井沢とバッティングしたのもポイント。
これからのかかわりに注目です。
八神拓也
なんと櫛田の後輩を名乗る生徒も登場しました。
1-B、八神拓也。
物腰柔らかで、彼のおかげで1-Bの一部と協力関係を結べました。
ポイントなのが櫛田との対面時。
「僕です。分かりませんか?といっても無理ないですけど。八神拓也です」
名前を聞き少しだけ考えていた櫛田だったが、すぐに合点がいったようだ。
「八神……あ!え、あの八神くん?」
「そうです、あの八神です。お久しぶりですね!」
「八神君もこの学校だったんだ。すごい偶然だねー!」
ちょっと中身のない会話が続いたんだよね…
櫛田は「ものすごく頭が良かった印象」があると言いますが、それほど親しくはなかった様子です。
気になるのは「櫛田の過去を知っているのか?」ということ。
現在不明ですが、知っていれば綾小路や堀北が黙っていても一波乱あるかもしれません。
椿桜子・宇都宮陸
セットで登場した、1-Cの生徒です。
マイペースなイメージの椿と、敬語とタメ語がごっちゃになる宇都宮。
綾小路にペア組みを持ちかけました。
宇都宮の連絡先を貰うだけで終わる、さらっとした登場。
しかしこの二人から話しかけられたため、綾小路は警戒していました。
今巻のポイント
2年生編に入った今巻のポイントとなる箇所は何か?
今後鍵になりそうな出来事をまとめてみます。
OAA追加
南雲によってOAA(over all ability)というアプリが追加されました。
これは全生徒の顔・名前・能力値が記されたもので、月初めに更新されます。名前と顔を一致させるのにお役立ちですね。
2年次は2年次で評価されるのも特徴です。
綾小路は2年生でかなり変えてきそう…
そしてこれは茶柱先生の意見ですが、
今から1年後、総合力が一定水準に満たなかった生徒には『何かしらのペナルティ』が与えられるのではないか?とも。
説明で個人的な意見をだすかな?全教師言わされてるのでは?
このアプリは南雲雅が発案。宣言通り個人の実力を重視したものです。
特別試験ルール
今回は新入生と2年生がパートナーを組み行う筆記試験です。
【クラスの勝敗】
クラス全員の点数とパートナー全員の点数から導き出す平均点で競う。
例:2年70点、1年50点=その生徒の持ち点60点
平均点をクラスで算出し、
1位…50クラスポイント
2位…30クラスポイント
3位…10クラスポイント
4位…0クラスポイント
が与えられます。
【個人の勝敗】
パートナーとの合計点によりプライベートポイントも与えられます。
上位5組のペア➡各10万プライベートポイント
上位3割のペア➡各1万プライベートポイント
【ペナルティ】
合計点数が500点以下の場合➡2年生は退学、1年生はプライベートポイントの振り込みが3か月間ゼロ。
※また意図的に点数を下げると退学。強要した場合も退学。
➡ホワイトルーム生なら、自分の退学も受諾し0点を取れる、月城考案のルールです。綾小路ピンチ!
【パートナーを決めルール】
1日1度だけ申請でき、解除不可。成約済み生徒は相手は匿名で発表されます。
相手を見つけられなかった場合、ペナルティ点数-5%。
ちなみにOAAに基づく、今回の難易度も発表されました。
これを参考に「500点以上取れそうなペア」を作っていきます。
学力E 150点~200点
学力D200点~250点
学力C250点~300点
学力B350点前後
学力A400点前後
学力Aの生徒が400点前後…つまり簡単な問題も入れるけど、難問もぶち込むので高得点は難しいよと言ってます
龍園VS坂柳
今回の試験、クラス対決の上位争いをしたのは坂柳・龍園のみでした。
二人のプライベートポイントを使った「1年生引き抜きの心理戦」も見どころです。
普通に考えれば資金力もブランド力もAクラスが上。
しかし龍園は
- そもそも優勝を狙う気はないが、「金があるふり」でマネーゲームを仕掛けて坂柳により多い額を出させる(坂柳を蹴ったら無条件1万等)
- 直接面接で1年生の性格・性質を見極める(大金を払えば協力するやつなのか、それ以外を重要視するのか)=龍園につく人間を見極める
という一年生の仕分けを行っていきます。
対する坂柳も
- これから先を見越して、学力以外に特技を持つ1年を救済
- 龍園のマネーゲームに簡単には乗らない
という駆け引き。
しかし龍園の行動に対し「クラスの総合で1位を取る気」と判断してしまったため、今回は龍園が一歩上手でしょうか?
尚、結果は当然ながら1位・坂柳クラス、2位・龍園クラスです。
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天沢との会話
天沢にダメ元で1-Aとの綱渡しをお願いした綾小路。
しかしこれは
- 1-Aと2-Dではブランド力的に交渉が難しそう
- そもそも1-D狙いなので必要としていない
ため、堀北にとって不思議な行動でした。
何故天沢にそんなことを尋ねたのか?綾小路に聞くと
「天沢に怪しまれない為形式上口にした」と返ってきます。
表面上ペアづくりに難航しているなら、他に策があろうとそう見せておくべき。
「あいつが、天沢がどんな人間かをオレたちは何も知らない。だからこそ、今日のことが1年の他のクラス、あるいは2年全体に漏れていくことだってある。それを考慮した。取り越し苦労かも知れないけどな」
天沢が「自分は友達が少ない」と言えど、それは自己申告。
ありとあらゆるリスクを想定して事前に防ぐ。
これを聞かされた堀北は、綾小路の賢さに驚愕していました。
数学で満点を取った綾小路
前巻の約束通り、この学力試験で堀北と綾小路が「1教科のみの勝負」をします。
堀北勝利で綾小路がこれから本気だす、綾小路勝利で堀北が生徒会入りだね!
詳細▼
よう実11.5巻ネタバレ感想。1年生編最終巻!軽井沢と交際!?
「当たり前のことだが、入学してから一度も解けないと思った問題はない」
何が当たり前なのかは全くわかりませんが、今回勝負科目である
数学で100点、トータルで400点を取った綾小路。
大学で習う範囲が出ていた為、堀北は87点でした。
そもそもどの科目も90点以上がいません…
これによって堀北が(南雲が了承すれば)生徒会に入ることが決定しますが、次巻へ持ち越しです。
佐藤に綾小路との交際がバレた軽井沢
7.5巻にて綾小路にフラれた佐藤が、軽井沢に「綾小路と付き合ってるのか?」と直球で尋ねてきました。
「正直に話して。じゃないと、私……軽井沢さんのこともう友達として見れなくなる」
観念して白状した軽井沢に、佐藤は一発平手打ちでチャラにしてくれました。
抱きしめて謝る軽井沢。二人の仲がこじれなくて良かったです。
特別試験の順位と、クラス順位変動
2年生・特別試験順位 | 平均点 | |
1位 | Aクラス(坂柳) | 725点 |
2位 | Cクラス(龍園) | 673点 |
3位 | Dクラス(堀北) | 640点 |
4位 | Bクラス(一之瀬) | 621点 |
5/1時点クラスとクラスポイント | ||
Aクラス | 坂柳クラス | 1169ポイント |
Bクラス | 龍園クラス | 565ポイント |
Cクラス | 一之瀬クラス | 539ポイント |
Dクラス | 堀北クラス | 283ポイント |
龍園クラスが一之瀬クラスを追い抜きました!
元々2ポイント差の超僅差でした。
- 気になっているコミカライズ版に
- トモセシュンサク先生の画集に
- よう実原作の未購入巻に
- 1年生編ガイドブックに(電子書籍でも連動SSは読めます)
ぜひ使ってみてください!
まとめ
個性豊かな1年生が入学してきたが、ホワイトルーム生は不明
その試験に綾小路と動いていた堀北・須藤が振り回された形だが、綾小路の機転により無事退学者無しで試験を終えた
数学で満点を取った綾小路は、クラス内から奇異の目で見られている
堀北が生徒会に入ることになるが、詳しくは次巻へ
ということでした。
巻き添えを食ってボコボコにされた須藤がとても可哀そうでした…
中途半端な出演だった一年生もいたため、これから掘り下げられるのではないかと思います。
気になるところが多数で終わった印象。
次巻以降の伏線回収に期待しましょう!
コメント
龍園と坂柳の対決ほとんど注視していませんでしたが割と細かく描写されていたんですね、全然気付かなかったw
ちなみに、ザクロさんは椿と宇都宮がどういった思惑で綾小路に近付いたのか分かりましたか?自分はさっぱりですが。
椿と宇都宮の思惑については、2年生編4巻、宇都宮の回想として明かされていました。
椿は綾小路とペアを組み、0点を取って自爆するつもりだったようです。
なせ椿が「退学していい」と考えているかは分かりませんが、組めばアウトでしたね……
4巻包囲網の責任取るってのは覚えてるんですけど、ペア試験のことも述べられてたんですか!見落としてたかもしれません…
2年生編4巻の真ん中をちょっとすぎた「それぞれの思惑」ってところです!