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よう実10巻ネタバレ感想&考察。クラス内投票・賞賛票の行方は?

よう実10巻ネタバレ感想&考察。クラス内投票・賞賛票の行方は? 1年生編ネタバレ感想

『ようこそ実力至上主義の教室へ』通称『よう実』1年生編10巻のネタバレ感想記事です。

一年生三学期。今回は急遽追加された試験『クラス内投票』が行われます。
過去一で悲痛かつクラスが混沌とする衝撃回です!

クラスメイト達の振れ幅に驚く1巻でした。凄かった!!

以下、ネタバレが含まれますのでご注意ください。
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平田洋介の独白

今回の独白はクラスのリーダー、平田です。

平田洋介

中学でイジメられ、自殺未遂をした幼馴染。
その出来事からクラスの中心に立つようになった過去に触れられています。

イジメを恐れるあまり、クラスを抑えつけ、クラス内の争いと笑顔を消した過去。
また同じことを繰り返そうとしている現状。

「唯一クラスを守ることが出来る」という、平田がたどり着いた答えとはーー?

「堀北……ちょっと黙れよ」

嵐の前の静けさ

3月1日。今巻は学年末試験の結果発表から始まります。

最下位から池▶︎山内▶︎本堂▶︎佐藤▶︎井の頭▶︎須藤。
綾小路は18位でした。

来週の月曜である3/8に特別試験があります。

1週間後!

堀北兄、卒業間近

南雲に呼び出された綾小路と堀北。
どうやら桐山を使った噂流しの件(9巻)もバレている模様です。

場には堀北兄も居ました。
兄から逃げるように切り上げようとする妹・鈴音を見て、南雲は

「随分と『良好』な関係のようですね、堀北先輩」

と突っ込みますが……

むしろ何故3学期までつっこまれなかったのか…?

明日から3年は『重要な戦いの前哨戦』が始まるそうです。
南雲は何としても堀北兄卒業までに白黒つけたい様子です。

卒業間近の堀北兄。
珍しく綾小路は鈴音にお節介を焼きます。

「卒業していなくなる前に一度向き合ってみた方がいいんじゃないか?」

卒業後また2年会えなくなるわけだもんね

クラス内投票

3月2日火曜日。

1年は退学者がまだ出ておらず(歴史上初!)、「予定と異なる」ということで、試験追加が通達されました。

り、理不尽〜~!!

内容は極めてシンプルな試験。

『クラス内投票』です。

クラス内投票ルール

今日から4日間で、クラスメイトに評価をつける。
賞賛に値する生徒を3名、批判に値する生徒を3名選び投票する。

また、クラス外の1人に賞賛票を投票する。

上位1位には『プロテクトポイント』が与えられる。

新しい言葉出てきました!

プロテクトポイントとは?
万が一退学措置を受けたとしても無効にする権利。
=2000万ポイントに匹敵。
新制度。他人に譲渡不可。

この無敵なポイントが与えられる代わりに、批判票1位は退学です。(2000万ポイントで回避OK)

綾小路はコレにちょっと疑問を抱きます。

だが、オレの頭に過ったのは理事長である坂柳の父親。(略)このような理不尽な試験を行うタイプには見えなかった。

【注意点】

  • 票数はクラス全員分発表される。(匿名)
  • 賞賛票と批判票は干渉しあう。例えば同じ票数入れらればゼロ
  • 棄権は不可
  • 他クラスの賞賛票を金で買うのも禁止はされていない

クラス内投票のポイント

ここで高円寺の私見ですが

「退学者を出したクラスは大きなペナルティを食らうのが通例だろう?しかし、今回はそれが一切ない。つまり『不要な生徒』をデリートするのに適した機会ということだよ」

確かに混合合宿でも退学者が出るとクラスポイント-100でした
残酷だけど、クラスのお荷物を切るのが正解かぁ

不安になる生徒たちを諌める平田。しかし…

「聞いたかよ寛治。平田がどうなるかわかんねーって」
「いやいや平田様だけはセーフだし」
「っ……」

今回ばかりは響きません。

一方、綾小路グループではお互い投票しあい、批判票を固めるという流れに。
放置するとカーストの低いものは落とされる可能性があるため、綾小路も珍しくやる気です!
軽井沢の情報の速さも頼りです。

そして試験内容的にどうしても気になるのは龍園。誰よりもキツイである状況。

龍園翔

しかし、試験を切り抜ける案を探す堀北が「本気で挑めば生き残れるか?」と問いかけたところ…

「愚問だな、当然だろ?」

と、返事が。何か秘策はあるようです。

カッケェ……

交際を条件に一之瀬に金を貸す南雲

Bクラスリーダー・一之瀬は、今までと同じく「クラス全員を救う」方向で動いていました。

退学阻止は2000万。足りない分(400万と)を南雲に借りれないか相談しますが、何と南雲、代わりに交際を条件に提示してきました。

こんなやつが…生徒会長なんて……!

この情報を朝比奈からのリークで知った綾小路。

夜11時過ぎに一之瀬を部屋に呼び、確認します。

「バカみたいな話でしょ?色んな意味でさ」

それでも一之瀬にしか使えない手だと否定しない綾小路。

「そうだとしたらもっと凄いよ。だって綾小路くんって……」
「……なんなんだろう……」

万引きの過去から立ち直らせてくれた綾小路に、まだ言葉に出来ない感覚で惹かれている一之瀬が見られます。

関連記事▶よう実9巻ネタバレ感想(1年生編)一之瀬は恋に落ちたか?

二年生編とリンクするひより

椎名ひより

そしてひよりとも情報交換。「龍園を退学させたくない」という意見で一致しました。

ちょっと気になるのがこの会話。

「綾小路くんは退学しないでくださいね……?これ以上私の大切なお友達に、いなくなって欲しくありませんから」
「善処する」


二年生編でも似たような会話をしています▼
よう実2年生編9.5巻【ネタバレ感想考察】坂柳と龍園の約束とは?

坂柳理事長が停職・今回の試験の裏側

特別棟にて、坂柳理事長の停職を坂柳から報告されます。
不正を捏造された可能性が高いとか……

「誰かを退学にさせるために、急遽用意された試験……と考えることは出来ませんか?」

ここまでの情報から考えると、「誰か」は綾小路を連れ戻そうとする綾小路父の手先かな?

この状況と試験内容を鑑み、「次の試験で勝負する」約束は延期になりました。

ちなみに自クラスからは葛城を退学させるという坂柳。

さらっと…

坂柳のその視線が、僅かに一瞬、一度設置されてある監視カメラに向けられた。

坂柳は何故か監視カメラを気にしています。

批判票のターゲットにされる綾小路

試験発表から3日目(明後日が試験)。
クラスが「誰を蹴落とすかで一致し始めている」ことに、雰囲気から気付く綾小路。

軽井沢からの電話で、ターゲットは綾小路だということが発覚します!

軽井沢の体感でクラスの半分…

来週3月8日のことで少し話もしたかったが、今はよそう。

緊急事態の為、綾小路は軽井沢との何かの「話」を延期しました。

3/8というと…特別試験と軽井沢誕生日があるね!
前者はまだ何もわかってないから後者かな?

綾小路は堀北兄にある相談を持ち掛けます。

「あんたにとっても悪い話じゃないはずだ。今回の件を理由にすればいい」

これはこの相談をキッカケに、妹と関係を修復しろというメッセージでした。

試験のキーマン

クラス一の情報通である櫛田に電話をすると、「批判票固め」のキーマンが発覚します。

自尊心を刺激したうえで上手く聞きだしました

首謀者山内(バックに坂柳)

櫛田に相談。そして櫛田がクラス内に広めていました。

では坂柳の休戦協定は?ブラフでしょうか?

堀北の山内断罪

ついに試験前日。

堀北兄妹が、三年ぶりに腹を割って話をします。

「今日兄さんに話がしたかったこと、それは……私にーーー勇気をください」

周囲を見ることが出来るようになった鈴音を兄は褒めてくれ、綾小路から回ってきた情報を(そのことは伏せて)教えてくれました。

「おまえはおまえらしく成長すればいい」

放課後。
兄の助言で勇気を得た堀北は、「明日の試験に関して話すことがある」とクラス内に呼びかけます。

「私は今回の特別試験……山内春樹くんを退学にすべきだと判断したわ」

ビシッと言いました!

横並びの須藤・池たちと比べても半歩劣る山内。
勿論山内は食い下がりますが…

「あなたは綾小路くんを退学にさせるために、櫛田さんを使って色んな生徒に口利きをしていたわね?」

容赦なく攻めていきます。

綾小路➡堀北兄情報!

「そ、そうだ!俺、桔梗ちゃんに誘われたんだよ!綾小路退学にさせようって!」

どうにか言い逃れようとしますが、山内の嘘を察するクラス内。
しかし櫛田が広めていたことに対しても堀北は

「あなたのやったことも大きな間違いよ」
強い口調で、堀北は櫛田を叱責した。

と、逃がさない姿勢を見せます。

堀櫛の溝はさらに深まりました

「それ以外にも、山内くんが喜んで協力する話もあったかもしれないわね。たとえば、彼女から交際の誘いでもあった、とか」
「うぐっ!」

これはひどい…

感情論ではなく理論的に詰めていくべき試験。
堀北の「クラスに不要な生徒を落とすべき」という主張は、自分のことしか考えていなかったクラスメイトたちに刺さったようです。

この流れに櫛田も口利き内容撤回しました。

平田の豹変

しかし堀北の考えを受け入れられないのが平田です。

明日の投票前に決を採ろうとする堀北VS誰が誰を嫌っているか絶対に露呈させたくない平田。

「堀北さん!」
ガン!と無機質な音が教室に響き渡った。
誰がその光景を一度でも想像できただろうか。
平田の蹴り飛ばした机が、無情にも前方に吹き飛び転がる。
「ちょ、え、ひ、平田くん?」
あまりに意外すぎる男の、信じがたい行動。

「堀北……ちょっと黙れよ」

修羅場ってきました…

凍りつく空気。

「いいか、全員聞け」
「仲間を陥れることに何とも思わない君らのやり方には、吐き気を覚える」

山内含め、クラスメイト全体に怒る平田。

その追い詰められようは、綾小路にリーダーを変わって欲しいという依頼をするほどです

綾小路に出来るアドバイスは…
批判票に『綾小路』『堀北』『山内』の名前を書き、判断を他の生徒に委ねるということでした。

なるほど…3票入れるんだったね

「話せてよかったよ。僕も、少し答えが見えそうな気がした」

坂柳による山内懐柔

一方坂柳。山内を実験体と称し、神室同伴デートをしていました。

賞賛票を山内に入れる話を持ち出し、「助ける」という体で誰かを退学に追い込むよう誘導。言葉巧みに操ります。
そのターゲットは…

神室「……綾小路なんてどう?」

とどめの一撃は「試験後に二人きりで会いたい。大切な話がある」と告白を連想させること。

それでも山内が書面を望むと「約束を信じてもらえないかたは…」と飴と鞭を使い分けます。

山内……盗聴・盗撮を警戒されてボディーチェックされてるのになんで気づかない?

坂柳は綾小路と軽井沢の関係もしっかりチェックしていました。
軽井沢に情報が伝わるのが遅かったのは、坂柳の仕掛けでした。

9巻で綾小路をつけまわしていた橋本情報だね↓

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神崎は綾小路父を知っている?!

そんな試験の中、ちょっと見逃せない発言をした人物がいました。

それが一之瀬クラスの神崎です。

一之瀬はクラスメイトに「普通に生活してほしい」と頼み、一人で行動していました。

「大丈夫だよ。神崎くん、私に教えてくれたことがあったよね。力を持っているのに、それを使わないのは愚か者のすることだって。だから私、自分なりに考えたの」

あれ?このセリフ…

ここで衝撃。神崎が一之瀬に伝えた言葉は、綾小路父がホワイトルームで言っていたことと同じでした。

どういうこと⁉神崎はホワイトルーム関係者?

判明は2年生編8巻▼
よう実2年生編8巻ネタバレ感想。修学旅行編!石上と電話も?

今巻ではこれ以上言及されず、一之瀬はクラスメイトに「不足の400万ポイントを南雲が貸してくれる」と、交際うんぬんについては隠して伝えます。

気付かない方も、言わない方もなんだかなぁ……
後で発覚すると傷つくでしょ

今回の試験の退学者

今回、1年生内で3人の退学者がでました。
Bクラス(一之瀬クラス)意外、各一人です。

  • Aクラス……戸塚弥彦
  • Bクラス……なし(2000万ポイントで回避)
  • Cクラス……真鍋志保
  • Dクラス……山内春樹

Aクラス・戸塚弥彦

Aクラスの試験結果は

賞賛票1位……坂柳有栖(36票)
批判票1位……戸塚弥彦(36票)

でした。葛城退学はブラフでした。

試験後、坂柳は「とある事」を真嶋先生に問いかけます。

「その結果(他クラスの退学者)次第では、葛城くんには影響が出る恐れはないのですか?」

不敵な笑み。意味が理解できない真嶋と葛城。
しかし真嶋は思い当たります。

もしやという可能性を考慮していなかった。

「….誰が退学になろうと、影響はない。「アレ」はそういうものではない。もし影響があるようなら、おまえも安易に誰かを退学になど追い込めないだろう」

これは学籍番号の件でしょう。綾小路が9巻で気づいた事象に坂柳も気づいていました!

関連記事▼
よう実9巻ネタバレ感想(1年生編)一之瀬は恋に落ちたか?

葛城を一番に慕っていた弥彦。落とされた葛城はどうするのでしょうか?

だが、その葛城の顔にはどこか鬼気迫るものがあった。

「なんだよ葛城。おまえもそんな顔が出来るんだな」

ただでは終わらない。そんな気迫が感じられました。

Cクラス・山内春樹

貧乏揺すりをして落ち着きがない山内。

昨日女子が平田を庇うメッセージを回していたことが、高円寺から明かされます。(綾小路が軽井沢を使って回したもの)

高円寺の連絡先持ってる女子がいるの??

もはや坂柳との「賞賛票を20票貰う約束」だけが頼みの綱。
しかし書面も何もない為、不安で情緒不安定です。

結果は……?

賞賛票
3位……櫛田
2位……平田

醜態があれど、クラスのために1年間身を粉にしてきた所は変わらず評価されました

そして1位は。

「綾小路清隆。おまえだ」

42票で綾小路でした。

坂柳がAクラス全員に入れさせたとしたら…クラス内のみで+2票か

危うげなかったね

批判票
1位……山内 33票(退学)
2位……須藤21票
3位……池20票

三バカでした…山内、何もしなけりゃ接戦出来たのでは?

「なんで、なんでなんで!なんでだよ!! こんなふざけた試験、ふざけた試験で!」

「うるっせえ~〜~!!」

腹の底から叫ぶ。

坂柳の賞賛票は綾小路に流れ、口約束を証明できない山内に成すすべはありません。

退室を促されても動かないため、高円寺に煽られキレます。
椅子を持ち上げ高円寺に振り下ろすも、軽々と阻止され、

高円寺「私に殺意を向けたんだ。何をされても文句は言えないよ?」「君の存在はもはやデリートされたのだよ」

高円寺かっけぇ!山内普通に暴力だよそれ…

クラスメイトからの憐れむ視線に、山内の何かが壊れていきます。

「う、うああああ!」

きっついね…

退学って言っても別の高校で高卒認定は狙えるけど…

山内の立ち回りのせいでより惨めに見える…

平田は半放心状態で次巻に持ち越しです。

山内ってどんな人物?もっと詳しく↓
【よう実】山内は最強のサイコパス!?退学までのクズな軌跡まとめ

BクラスとDクラスの取引と真鍋退学

一方、龍園の残留は綾小路の案でした。

一之瀬を部屋に呼び出した日の夜10時。石崎と伊吹が綾小路を訪ねてきたところから始まります。

「頼む綾小路!龍園さんを退学にさせないで済む方法を教えてくれ!!!」

「……なに?」

50件以上電話して伊吹巻き込んだ石崎……

批判票は30票超予想。かなり無茶な頼みです。
しかしそこは綾小路。頼みを断った上で

「本当はもう少し、おまえたちの覚悟が見たかったんだけどな」

と、龍園から溜め込んでいるプライベートポイントの回収の必要性を示唆します。

その言葉に伊吹が従ったのは試験前日の夜。10時を過ぎたころでした。龍園のPPは500万ちょっと。

凄い✨

そして「龍園の代わりに誰を落とすか」という問いに答えたのも伊吹でした。

「真鍋を落としたい。個人的な好き嫌い、ただそれだけだけど」

船上試験の時、軽井沢とひと悶着あった女子だね…

伊吹が執拗に絡まれていたこともあり、「龍園の次に批判票が多かったってことで、ひやひやさせる」と言って批判票を集めることになります。

龍園を残したいひよりも巻き込みます。

ひよりも真鍋への賞賛票を減らす方ならどうにかできるかも…?

綾小路の「龍園を救う戦略」。それは

DクラスとBクラスで取引することでした。

一之瀬に会って照れる石崎
  • B→D
    Bクラスの「他クラスへの賞賛票」全部を龍園に入れる
  • D→B
    退学阻止に足りない400万を、龍園のポイントから穴埋めする

この取引のメリットは

  • 一之瀬は南雲と付き合う必要どころか借金を返済する必要もなくなる
  • 一クラス分の賞賛票が入れば、龍園は退学どころか賞賛票のほうが多くなる。

ナイスアイデア!

綾小路が交渉の証人になりました。

「伊吹に何も説明しなかったのは正解だったな」

綾小路が最初に戦略を話さず意味深な言葉だけで伊吹たちを動かしたのは、龍園にバレたら止められるからでした。

真鍋は阿鼻叫喚して退学しました。

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【伏線?】高円寺の動き

寮ロビーのソファーに高円寺が居ました。

寮に入った人物に目を向けてきたことから、待ち合わせかと予測しますが……

「だが残念ながら待ち合わせではないのさ」
それだけ答えるが、何をしていたかは答えない。

えぇー?いや待ち合わせでしょ??

高円寺の謎の行動は、今後判明するのでしょうか?

月城理事長代理登場

坂柳から連絡が入り、特別棟に行く綾小路。

何者かが坂柳に「この試験で綾小路を退学させろ」というメールを送っていたことが明かされます。
元々他クラスに批判票を投じるルールだったとか…

そんなの坂柳でも退学にできちゃうじゃん

坂柳は綾小路を守るために動いてくれました。

そんな会話をしている中、いきなり現れた第三者。

「私は、今度理事代行を務めることになった月城と申します」

優しそうな笑顔を振りまく40代の若い理事。
と思えば、その笑顔のまま坂柳の杖を蹴り飛ばすという暴行に出ます。

転びそうな坂柳と、それを支える綾小路

何やってんの…?

それをオレが急ぎカバーするように抱き込むと、直後大きな腕がオレの身体を狙った。
坂柳を抱え身動きの取れないオレは一撃それを受けるが、極力衝撃を殺し坂柳を床に座らせる。立て続けに迫ってきた腕がオレの首を捉え、怪力で壁に押し当てられた。
「噂に聞いてたほどじゃないね、綾小路清隆くん」

綾小路が反撃しないことにより戦闘は免れましたが、いきなりとんでもない事態です。
※監視カメラはダミー映像になっているため、表向きは何も起きていないことになっています。

さて、父上からの伝言だよ。『これ以上子供の遊びに付き合う気はない。すぐに帰ってこい』とのことだそうです。

月城は4月から動き始めるとか。
だとすれば坂柳との勝負は早めに終わらせたいと考えた綾小路は

「次の試験、正式にオレと勝負しようか」

と、持ち掛け……次回、正式に勝負することが決まりました!

山内が退学し、平田と櫛田に笑顔が無いまま、一年生最終試験が始まります。

月城の行動の意味を考察

考えてみると、月城の行動には不可解な点があります。

  • なぜ「4月から」など予告するのか?
    本当に退学させたいならいきなり仕掛ければいいのでは?
  • 立ち振る舞いから、感情的に喧嘩を仕掛けるタイプとは思えない。綾小路が受けるはずがないことは分かるはず

しかしこれは坂柳へのパフォーマンスだと考えれば辻褄があいます。

0巻で明らかになったことですが、ホワイトルームと高度育成高校(今綾小路達が通っている高校)は政治的なライバル関係にあります。

そこに「ホワイトルームの最高傑作」である綾小路が入学してきました。
普通に考えればスパイです。

だから「綾小路は父親に逆らって入学してきた」が本当だということを、高育理事長の娘である有栖にアピールした……事実がどうであれ。

そういう風にも考えられます。

有栖も理事長も、ホワイトルームの環境に同情的だからね…利用されている気がする……

関連記事▼
よう実0巻ネタバレ感想。ホワイトルームのカリキュラム内容とは?

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まとめ

Aクラス 坂柳「Aクラスの持てる賞賛票の全てをあなたに入れることに決めました」 Bクラス 一之瀬「私はーーー皆を守るんだ」 Cクラス 堀北「あなた以上に批判票にふさわしい人はないわ」 Dクラス 石崎「覚悟は決めた」 伊吹「真鍋を落としたい」

過去一「残酷な実力社会」を体現してくれた巻でした。

  • 退学者は山内・真鍋・弥彦
  • 堀北が兄と和解し覚醒した
  • 綾小路は坂柳からプロテクトポイントを与えられた
  • 次回、坂柳と勝負!
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コメント

  1. 匿名 より:

    >綾小路が反撃しないことにより戦闘は免れましたが、いきなりとんでもない事態です。
    なおアニメだと無常にも・・・

  2. 匿名 より:

    山内と真鍋はクラス内外に敵作りすぎてたから残念だが当然の退学だが
    戸塚だけは気の毒すぎる退学だった

  3. 匿名 より:

    月城理事長代理登場のとこの挿絵かっこいい・・・
    アニメでもこのシーンみたかった・・・(血涙)

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