『よう実』主人公・綾小路清隆の父親である、綾小路篤臣。
底知れぬ野心を持つ政治家(但し干された期間あり)であり、ホワイトルームの生みの親です。
清隆にとっては父親というより教師的存在!
この記事では
- 綾小路篤臣がどういった人物なのか?
- 篤臣の最終目標は何か?
- 清隆を成した理由は?母親とはどういう関係?
- 政治的な篤臣の仲間・敵対人物関係図
をお送りします。
※0巻含む最新刊までのネタバレが含まれますのでご注意ください。
綾小路篤臣の人生表
まずは最新刊時点までで、綾小路篤臣がどのような人生を送ってきたのかをまとめてみます。
これが中々に壮絶でした
高卒➡ホスト➡政治家(市民党)➡WR計画➡政治家(共栄党)
熊本県阿蘇市に生まれる。 | |
幼い頃 | 両親が蒸発。父方の祖父母に育てられる。 貧しく、農具を収容する掘っ立て小屋で生活。 |
中学生時 | 祖父が死亡。 保険金でボロい民家に移り住む。 |
高校卒業。 | |
20歳過ぎ | 祖母死亡。 篤臣は「負け犬の人生」と称し、葬儀にも不参加。 |
ホスト時代 | 客から「政治家は金と権力が手に入る」と聞く。 |
25歳 | 初選挙で惨敗。 |
27歳 | 再出馬。直江の後押しで与党・市民党議員として初当選。 その後直江の懐刀として仕える。 |
31歳 | 直江からWR計画を任される。 |
直江から紹介された月城と面談。 鈴懸を紹介される。(WRのカリキュラム立役者) | |
36歳 | 美香に清隆を生ませ、WR4期生に加える。 |
51歳 | 直江が鬼島に下ったことで、WR計画を白紙に。 議員としての道が途絶えるが、出資者を募りWR計画を続ける。 |
52歳 | 清隆が高育に入学。 |
2年生編8巻 | 直江死亡のニュースが流れる。 |
53歳 2年生編12.5巻 | 清隆の三者面談に来る。 共栄党の議員として政治家に返り咲いたことが明かされる。 |
清隆が高校生やってる間にも、状況がかなり変わっています…!
底知れぬ野心の持ち主。夢は総理大臣?
幼いころから貧困生活を送り、祖母たちを反面教師にしてきた篤臣。
泥を這ってでも成り上がろうとするその姿は、底知れぬ「野心」の塊です。
必ず成り上がり、この国の頂点に立つ。
ようこそ実力至上主義の教室へ0巻より
最終目標は総理大臣です…!
名を売るために、政治家になった篤臣は「裏の汚れ仕事を引き受ける」ことを選びます。
未成年の少女斡旋、贈賄、敵対組織への諜報活動などを行い、ヤクザ「大場組」等ともつながりました。
こう聞くと一見自分の出世しか考えていないように思えますが、WR計画への姿勢は篤臣の「上を目指さねば」という感情が強く作用しています。
「世界と戦えるだけの人材を育てあげる」
「命を救うだけではなく、その命を価値の高いものに変える」
寝る間も惜しんで仕事に尽くす、その熱意は本物です。
篤臣が属していた「市民党」の権力争い
当初綾小路が所属していた与党・市民党はこのような勢力図になっていました。
しかし、このNo.2~No.4で行われた総裁選。
勝利したのはNo.4である鬼島でした。
【よう実】鬼島とは?総理大臣で綾小路篤臣のライバル?政界の話まとめ
何があったのか、篤臣の上司である直江は鬼島の軍門に下り……
その影響▼で、WR計画は白紙に。
自分が政治家として生き残るため、篤臣を切り離した直江。
「俺が白紙に戻せと言ったんだ。それに従うのは当然のことだろうが。頭を下げ、のたうち回ってでも取り消すんだよ。それが無理なら首を吊って死にやがれ」
ようこそ実力至上主義の教室へ0巻より
直江がひどすぎる……
篤臣にビビっていた部分もあるらしいけど
それだけではなく、直江は篤臣が政治家生命を絶たれた後も、ホワイトルームへの妨害工作や支援者たちへの圧力がけを行いました。
既に直江は死亡していますが(修学旅行巻で死亡ニュースあり)、篤臣は直江の息子議員まで及ぶ恨みを募らせています。
また、この経験を経て篤臣は、ホワイトルームで自分の身を護るための「兵隊を作ること」も検討しています。
ホワイトルームにかける想い
直江の肝入り案件として始まった「ホワイトルームプロジェクト」。
直江亡き今、もはや綾小路篤臣の教育機関となりました。
50年、100年先に日本が世界でリーダーシップを取るための重要なプロジェクト……。
政治の世界から干された篤臣は「ホワイトルーム運営責任者」として、資産家を集めたパーティーを開き、自らの実力だけで出資を募っています。
この出資者が天沢の父親・神崎の父親・石上の父親などです!
ホワイトルームを信じついてくる連中にも見せてやらなければならない、後悔させるわけにはいかない。
ようこそ実力至上主義の教室へ0巻より
プロジェクトが一時停止に追い込まれた際もその熱意は変わらず。
金を惜しまず人生をかけた企画。
今だホワイトルームは日の目を見ていませんが、もしそうなれば篤臣の功績の「目玉」となることは間違いありません。
政治の道具として清隆を成しWRへ
篤臣はWRプロジェクトを推進する自身の言葉(出資を募る言葉)に重みをもたせるため、
交際歴のあるキャバ嬢・美香と結婚して清隆を成し、WR四期生に入れました。
この時の契約内容は、おおまかにこのような感じだと思われます。
- 籍を入れ、式をあげ、子供を産むこと。
- 入院費等除いて報酬は5000万円。
- 子どもの権利は完全に手放すこと。
- 離婚後2年間は大人しくすること。
清隆の母親・美香とは?
美香は篤臣が月に2・3回通っているキャバクラのキャバ嬢です。
中卒で上京、19歳でキャバクラの世界に入り、No.2に。
一時的に篤臣と恋人としてつきあっていました。
篤臣は「交際していた期間」があることで、作為的な結婚であることを隠せると踏みました
政治家の発言を集めて篤臣にリークし、代わりにNo.1を徹底的に潰してくれと依頼するなど悪に手を染める面も。
(当時のNo.1は薬漬けになって排除されました)
怖すぎる……
篤臣に隠れてホストに入れ込み、金が必要だった美香。
5000万円に了承して赤子を産み、未練なく引き渡し……しっかりと契約だけの関係を完遂しました。
最後に「赤子の名前に希望はあるか?」と聞かれた美香は「清隆」と告げます。
これは美香が入れあげていたホストの名前でした。
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篤臣は清隆に何を求めているのか?
ホワイトルーム至上、たった一人の「究極の完成体」である綾小路清隆。
そんな清隆に、父である篤臣は何を求めているのでしょうか?
当初の計画としては、清隆を鈴懸(WR教育者の代表)を凌駕する教育者にして、
さらに若い世代のWR生を育てることに生涯をささげさせる……というものでした。
20年後に清隆超えの人材を無数に生み出すか……
しかし篤臣が政治家として返り咲けたことで、もう1パターンのルートも開けます。
それは、清隆も政治家にすること。
総理大臣を目指す篤臣。政治の世界で強力な味方がほしいーー……そう考えてのことでした。
政界で日本を変えるか、裏方(WR)で教育を加速させてもらうか……
清隆が高育に通ったのは合意?
しかし未来の展望より前に、清隆には一つの課題がありました。
それは「感情の発露が見られない」ということ。
これはWRでの取得が不可能と思われる要素でした。
だからこそ、「父親に逆らって、無理やり高育に入学してきた」と思われていた清隆ですが、
他の学生に擬態できるように高育に通うことを許可していた……という線はないでしょうか?
篤臣が「高育の弱みを握りたい」と考えていることも、気になるところです。
高育に飛び込むということは、敵の懐に飛び込むこと。
もしかすると清隆に対し篤臣は、スパイ的な要素を期待している可能性もあります。
積極的にスパイをやらせなくても、清隆なら色々な所に気付くだろうから後々役に立つかもしれないし…
- 気になっているコミカライズ版に
- トモセシュンサク先生の画集に
- よう実原作の未購入巻に
- 1年生編ガイドブックに(電子書籍でも連動SSは読めます)
ぜひ使ってみてください!
まとめ
綾小路篤臣についてまとめると……
- 野心を持ち、総理大臣になることを目指す清隆の父親。
- 高卒➡ホストからの政治家になるが、市民党の権力争いの余波で干された。
- しかし清隆が3年に上がるころには再選し、共栄党に入っている。
- ホワイトルームプロジェクトに人生をかけ、そのために清隆を産ませた。
- 清隆の将来に政治家か、WRの教育者を考えている。
ということでした。
政界編やってほしいですね。
まぁ立候補できるのは25歳以上なわけですが……
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