ようこそ実力至上主義の教室への主人公、綾小路清隆。
彼は2年編最終巻である12.5巻にて、今まで交流を深めてきたクラスメイト……特に堀北への裏切りとも言える「クラス移動」を決行しました。
やってくれました!
- なぜクラス移動したのか?
- 移動には2000万PPかクラス移動チケットが必要だが、どのように移動したのか?
- 移動先はどこなのか?
この記事で解説していきます!
クラス移動とはどんなもの?
まずクラス移動のメリットと、必要なものを簡単にまとめてみましょう。
綾小路たちが通う「高度育成高等学校」は、国が直接管理する高校。
入学時にAからDクラスに振り分けられ、Aクラスで卒業できれば「好きな大学・就職先に就ける」という恩恵が得られます。
学費の免除や、恩恵を「大学卒業後の就職」にとっておくことも可!
もちろん注意点▼もありますが、他の学校と一線を画す特典だと言えます。
- 進学・就職先で実力が伴わなければ解雇等もあり得る
- Aクラスで卒業できない場合「勝ち上がれなかった」レッテルを貼られる
Aクラスで卒業するためには、「入学時に振り分けられたクラスで勝ちあがる」というのが正規ルート。
しかし「単独でAクラスで卒業しそうなクラスに移籍する」という個人プレーに特化した手法も存在します。
その移籍手段というのが……
- 2000万プライベートポイントを準備する
- クラス移動チケットを取得する
この二つです。
でもクラス移動チケット、「使用期限2学期中」みたいな制限があるんだよね…
初のクラス移動は葛城康平
高育至上初めてクラス移動をしたのは、当時Aの坂柳クラスから、当時Bの龍園クラスに移動した葛城康平です。
下のクラスへの移動です!
2000万PPによる移籍で、これは龍園が集めた金によるヘッドハンティングでした。
葛城側としても、Aクラス内で坂柳との派閥戦争に敗れ、側近・戸塚弥彦も退学させられ、復讐したいと考えていました。
しかし同じクラスであれば戦えない……そのような事情があり、下位クラスへの移籍を決意しました。
綾小路のクラス移動
ではここから、綾小路がクラス移動することになった経緯を解説していきます!
いつから考えていて、いつ明言され、どのような手順でどこに移籍したのかをまとめています。
移動予定が明言されたのは2年生編6巻
綾小路がクラス移動を明言したのは、体育祭巻の2年生編6巻。
オレは、おまえのクラスを離れる
地の文で明言されたと同時に、体育祭中に密談していた坂柳にも明かされた形です。
しかしそれ以前にも、綾小路はありとあらゆる場面で「クラス移動」を匂わせていました。
例えば2年生編5巻。
満場一致特別試験を目前にして、綾小路は平田と軽井沢に「自分に相談せず、まずは堀北に」と指示しています。
そして満場一致特別試験の結果、綾小路グループが崩壊した際には「このほうが都合が良いと思える日が来るかも」と発言。
これは自分がクラスから抜けるための、人間関係の整理でした。
綾小路の移動先はどこ?
綾小路のクラス移動先はどこなのか?
今まで転落しそうな他クラスをことごとく救済してきた綾小路。
その先は自然と一番沈みそうなクラスになります。
退学しようとする龍園を阻止したり、引きこもる一之瀬をフォローしたりしてたもんね。
だからこそ、綾小路が当初想定していたのは、沈み調子の一之瀬クラスでした。
ところがそれより前、無人島サバイバル中に龍園と坂柳が「約束」を結んでいたため話が変わってきます。
これは、「学年末試験で負けた方が自主退学する」という、坂柳・龍園のクラスメイトからすると青天の霹靂のようなもの。
必然的に綾小路の移動先は、「坂柳が退学したCクラス」になりました。
移動して挨拶をしたところで2年生編は終了。移籍後綾小路がどのような行動をとるのか、クラスの反応はどうなのかはまだ描かれていません。
綾小路クラス移動時のクラス順位▼
綾小路は葛城のパターンと同じくクラス降格……!
また、これとほぼ同時に綾小路は、最下位の一之瀬クラスとも何か契約を結んでいます。
クラス移動するのは2年生編12.5巻
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補足しておくと、正当に龍園と坂柳が戦って負けたのは龍園でした。
しかし綾小路が坂柳に対し「お前じゃなくて龍園を残して欲しい」と婉曲に伝えたことで、坂柳は自ら退学しました。
綾小路の要望を読み取り、自ら辞退した坂柳。
「綾小路がクラス移籍を考えている」ことは体育祭の際に察していた坂柳ですので、
聞かずとも自分の退学後、綾小路が自クラスに移動することは予測していたでしょう。
裏切りを働いた橋本正義の処遇を綾小路に託し、未来での再会を約束して去っていきました。
2000万プライベートポイントはどこから?
クラス移動に必要な2000万PPはどこから捻出したのか?
- 綾小路の手持ち
- 橋本の手持ち
- 残りは元坂柳クラス全員から均等に
とのことでした。
坂柳のPPはどうしたんだろ…?
クラス全員に振り分けられてたのかな?
具体的な内訳金額は分かりませんが、特に橋本は移籍を企んでいたためかなり持っていると考えられます。
- 交流会で南雲から貰っていた60万PP(2-11巻)
- 生存と脱落の特別試験で、龍園から裏切りの代金として貰った50万PP(2-10巻)
- 学年末試験の背信者として生き残った500万PP(2-12巻)
➡これだけで610万PP以上は確定
めっちゃ持ってる!!
2年生編12巻で背信者として生き残った際、500万PPか50万CPをえらべる仕様でしたが、
通知された坂柳クラスのCPは増えていませんでした。
よって選んだのはPP。
ちなみに橋本の独断か、坂柳の指示かは不明です。
これにAクラスでの貯金を足せば、かなり良い金額になると言えるでしょう。
綾小路の目的は?
このまま突き進んでも、Aクラスで卒業できる可能性が高い堀北クラス。
ではなぜ綾小路は「クラス移動」をするのか?
そもそも綾小路は「Aクラス卒業」なんて必要ないよね?
ホワイトルームに戻る予定だし、自力でどこにでも行けるし
難解な主人公・綾小路の目的を読み解いていきます。
四クラスの四つ巴を目指す
入学当初は平凡な高校生活を夢見て、実行していた綾小路。
しかし1年が終わる1年生編11.5巻にて変化が訪れています。
そのきっかけになったのが、卒業していく堀北学の「記憶に残る生徒になれ」という言葉。
綾小路はこの言葉を受けて、自分が記憶に残るために出来ることは
それは生徒たちを育成し、成長させることにあるんじゃないだろうか。
成長させた生徒同士で競わせ、より高みを目指させる。
と考えています。
「競わせ」ということはクラス内だけではないということ……
これが四つ巴を目指すキッカケです。
通例としてクラス同士の争いは、3年次には逆転の芽が無いほど確定してしまっていることが多いそうです。
だからこそ弱いクラスに介入し、大幅な差が生まれないようにすれば……
卒業までどのクラスも戦意を保ち続け、より成長幅が増えると考えられます。
こんな未来を想像して「楽しそう」だと感じた綾小路。
クラス移動は「生徒たちの記憶に残ること」兼「落ちているクラスを成長させること」が目的だと言えるでしょう。
オレは、オレが勝っていればそれでいい
さらにもう一つ。
綾小路はホワイトルームの教育が完ぺきではないことを証明するため、自らの手で「最強のクラス」を作ろうとしているーー……
と、2年生編6巻で語られました。
「最強のクラス」とは、手を出し口を出し、時に静観して強くしてきた「堀北クラス」。
しかし当然ながら、綾小路自身を勘定に入れてはいけません。
本当に「最強」なのか確かめるには、「堀北クラス」と「本気を出した綾小路」が勝負する必要があります。
だからこそクラスを移動する必要があるーー……
「自分さえ勝っていればそれでいい」という感情と、「倒されたい」という感情。
二つの相反する感情を併せ持ちながら、結果を確認するために移籍したとも言えます。
- 気になっているコミカライズ版に
- トモセシュンサク先生の画集に
- よう実原作の未購入巻に
- 1年生編ガイドブックに(電子書籍でも連動SSは読めます)
ぜひ使ってみてください!
まとめ
綾小路清隆クラス移動の全貌をまとめると……
- 綾小路がクラス移動を考え始めたのはおそらく1年生編11.5巻(最終巻)
- 2年生編5巻あたりで準備をしている様子が見られ、2年生編6巻で明言。
- 2年生編12.5巻(最終巻)にて坂柳が退学した3年Cクラスに移籍した。
- 移籍した理由は、4クラスに四つ巴をさせ、自らが生徒たちの記憶に残るため。
- クラス移動金の2000万PPは、綾小路・橋本のPPと、元坂柳クラスの同意を得て集められた。
ということでした。
綾小路には坂柳が退学してCに落ちてしまった移籍クラスが、何か勝ちあがるための「戦い方」を思いついているようですが……
それは現在明かされていません!
クラス移動後綾小路がどのように動くのか?元いた堀北クラスの反応はどうなのか?
今後も見守っていきましょう!
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